SW-PBM Scenario No.96
殺人事件(仮)

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現場検証

警備隊員の一人、命令を出していたほうが、死体のそばにやってくる。
■ジュード To:パン屋のおばさん
私は、オラン警備隊のテック・ジュード一級隊員です。あなたですね、死体を発見したというのは。

■パン屋のおばさん To:ジュード
はい、仕込みの準備のために厨房の扉を開けたら、そこに女性が倒れていて……
あたりは血の海ですし、あたしゃ、驚いて大きな声で人を呼んだんです。

■ジュード To:パン屋のおばさん
なるほど、それでご主人が我々を呼びに来たというわけですね。ちょうど、付近を巡回中でした。今、部下を一人、本部に走らせていますから、追々人数が集まるでしょう。

そういいながら、ジュードは現場を見渡した。
■ジュード To:パン屋のおばさん
ところで、この女性に面識はありますか?

■パン屋のおばさん To:ジュード
さあ、うちのお客さんではなかったと思います。

■ジュード To:パン屋のおばさん
怪しい物音は聞かなかった?

■パン屋のおばさん To:ジュード
聞いてません。

■ジュード To:パン屋のおばさん
では、扉を開けたときに、怪しい人物は?

■パン屋のおばさん To:ジュード
いなかったと思います。一番最初に駆けつけてくれたのは、このお嬢さんです。お医者様だそうで。

そういうと、ジュードの視線はウロボロスに移る。
■ジュード To:イヴ
君は誰かね?

■イヴ To:ジュード
イヴ・エヴァンス。看護士デスが、現在は特定診療所に所属してイマセン。

■ジュード To:イヴ
ほう、看護士さんが、こんな早朝に居合わせたわけですね。

■イヴ To:ジュード
以前の勤務時間のシフトに合ワセタ生活習慣が定着シテイル為、週に3回は当直のスケジュールで行動シテイマス。

■ジュード To:イヴ
なるほど。では、後ろの方は、助手ですかな?

ランバートのことらしい。
■ランバート To:ジュード
いえ、助手ではありません。
「青葉の森」を出て修行の旅に出ているランバート=アゲインという者です。
先日、この先にある銀の鋼亭で一緒に仕事をするために、こちらのイヴさんとパーティーを組みました。
ちなみに、パーティーにはあと4人仲間がいます。

ランバートの答えに、ジュードは少し眉をしかめた。
■ジュード To:イヴ、ランバート
お二人にもお伺いしましょう。怪しい物音や、人影をみませんでしたか?

■ランバート To:ジュード
私は何も気づきませんでしたねぇ。
イヴさんが悲鳴らしき音を聞いたらしく、慌てて走っていくのを見かけたので追いかけたところ、パン屋のおかみさんに出くわして、人が血まみれで倒れていました。
ここに来る途中では、誰にもすれ違わなかったと思います。
まあ、姿を隠す魔法でも使っていたらわかりませんが。

■イヴ To:ジュード
どちらも知リマセン。
到着シタ時点で、患者は既に死亡・・・流レタ血液モ凝固シテイマシタので、数時間は経過シテイタものと思イマス。

■ジュード To:イヴ、ランバート
ご協力ありがとう。もう行っていいです。

■ランバート To:ジュード
ご苦労様です。何かまた質問があるようなら、銀の鋼亭を訪ねてください。
依頼が決まる前なら連絡がつくと思います。

しばらくして、ランディが他の仲間を連れて引き返してきた。路地には、すでに野次馬が集まっている。
現場に近づこうとすると、警備隊員がロープの中に入れてくれない。
■リック To:all
ふう、ここまで引っ張られて来てしまいましたよ。
さて、お二人はどこでしょう。おや、このロープの先には入れないんですか?

リックは周囲を確認しているが、首もしきりに気にしている。
■シャッケル To:リック
なんぢゃ、まだ首が座らないんかい?
そんなやわなことでは、この先伝説の魔獣とくんずほぐれつ大乱闘になったときに、苦労してしまうぞぅ?

■リック To:シャッケル
そうなんです、やっぱり私はひ弱なんですねぇ。
伝説の魔獣はともかく、大乱闘はムリですね。それは皆さんに任せますよ。

■シャッケル To:リック
…ふむ、それにしても、殺人事件とはのぅ。やはり二人はこの中なのぢゃろう、もう一度たのんでみるかね?

シャッケルは、さっき自分を無下に追い返した警備隊員にもう一度話し掛けた。
■シャッケル To:警備隊員
んむむ…
のう若いの。ちぃと、わしらを中へ入れてくれんかね?
そっちに冒険者の女と、エルフの男がおるぢゃろう。わしらはそいつらの知り合 いぢゃ。
そしてここにいるこやつ…

シャッケルは、ランディの上着の裾を引っ張った。
■シャッケル To:警備隊員
ランディは、実はつい今しがたまでその二人のそばに居たのぢゃ。
つまり何か気がついとるかも知れんぢゃろぅ?<br>わしらとて、出来れば街の治安には協力したい。ぬしの上役に会わせて情報を提供できればと思うのぢゃよ。
ちなみにわしとそこのマーファの神官はこやつの後見ぢゃ。

■ランディ To:シャッケル
おいおい、ジイさんよ。
俺は二人の密会現場を確かに見たが、痴情のもつれの果てに、こんな修羅場になってるとは知らなかったぜ。

ランディは、適当に話を煽る。
■シャッケル To:ランディ
ひひひ、まるでイヴとランバートの痴話喧嘩が殺人事件にでも発展したような言い草ぢゃのぅ(笑)

一方、バリィは野次馬に紛れ込んで、彼らの話に耳を傾けている。
残念ながら、ロープで現場に近づけない上、路地がくらいこともあり、誰も女性の身元判別につながるような情報をもっていなかった。
■バリィ
(何も分かんねぇか。良い退屈しのぎになりそうだったんだけどな)

■リック To:警備隊員
私はマーファの神官で、リックと申します。
そちらで話をされているお二人の仲間です。何やら不幸な事件が起こった様子。
お話も兼ねてお祈りをさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?

警備隊員は困ったような表情を浮かべ、ジュードのほうに助けを求めた。
■ジュード To:警備隊員
部外者を現場に入れるな。こちらのお二人も、もうお帰りだ。

こころなし、ジュードの声音に棘があるような気がする。そういいながら、ウロボロスやランバートが外に出るようにプレッシャーをかけてきている。
■イヴ To:警備隊員
ご苦労様デス。

■ランバート To:警備隊員
と言うわけで、帰宅の時間のようです。
お仕事頑張ってくださいね。

ウロボロスとランバートがロープの外に出る。
■リック To:ジュード
部外者ですか・・・、それも確かにそうですね。わかりました。
では、私たちは仲間を連れて帰らせていただきます。
なにかありましたら、私たちは銀の網亭という店におりますので。
マーファ様、この魂があなたの元へたどり着ける様お導きを。(-人-)

リックは、祈りをすませてから仲間と合流した。
本部からの増援なのか、数人の警備隊員達が現場にやってきた。

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GM:河野 大助
連絡先:hal@uhwl.com