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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
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盗賊ギルド |
遅れた(と思いこんでいる)上納金を支払いに、クレフは盗賊ギルドの支部となっている酒場を訪れました。
バーテンに符丁を告げると奥の部屋に案内されます。
奥の部屋ではオラン盗賊ギルドの女幹部ミスティが、随時オラン全域から集められる情報を仕訳していました。
クレフが部屋に入ると、ミスティは仕事を中止して顔を上げます。
■ミスティ To:クレフ |
あら、クレフ。お久しぶり。 今日は何の用だい? |
■クレフ To:ミスティ |
い、いやぁ、おひさしぶりです〜 実は…そのぅ…なんてゆーか…少しご相談がありましてぇ… |
ばつの悪そうな顔をして切り出すクレフ。
顔面は蒼白になっています。
■クレフ To:ミスティ |
実は…前の仕事がちょっと長引いたこともありますけど…… その……みかじめ料……ちょっと…遅れちゃいましてぇ… い、いえ、決して払うのがいやだったとか、そーいったことではないです!払おうと思ってたんですが……(- -;;;;) いやもう本当に申し訳ありませんでした〜! |
ミスティは内心、「忙しいんだから、つまらないことで時間取らせるんじゃないよ。」と思いましたが、折角だから本当に遅れたときどうなるか忠告しておくことにしました。
■ミスティ To:クレフ |
ふぅん。……あたしらはカタギじゃないからねぇ。 上納金納めないからってお上に泣きついたりはできないけどね。 だからこそ、ナメられるたらお終いってのはわかっているかしら? 少なくとも「忘れてました」が言い訳になるほど甘くはないつもりよ。 |
■クレフ To:ミスティ |
ど、ど、どーすればいいですか?(めちゃくちゃ声が震えてるw) い、いくらか上乗せとゆーことで…は…だ、だめですかねぇ? |
■ミスティ To:クレフ |
それは、ギルドのメンツより重い金額かしら? ………わかったらちゃんと忘れずに支払うことね。 もういいから帰りなさい。 |
ミスティは机の上の書類に向き直るとクレフを追い払うように手を振ります。
■クレフ To:ミスティ |
す、すみませんでしたっ! 失礼しまっすっ! |
体育会系のノリで、そそくさとクレフが退散した後、ミスティは呟きました。
■ミスティ |
………あんたの支払いは来月だろ。 |
ちゃんと領収していたいおりんGM,ありがとうございました。
おかげでクレフは命拾いしました。
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