SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? おしゃべりなのは誰ですか? |
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商店街 |
3人はアイレンに説明された通りに商店街までやって来た。
高級住宅街の近所という事もあってか、割と洒落た店構えのものが多いようだ。
お昼時という事もあり、なかなか人通りもある。
■パオル |
わーい♪買い食いだぁーっ!!(≧▽≦) |
それしか頭にないんかい(-_-;)
■レンシオ To:独り言気味 |
やれやれ………こんなことまで依頼内容に入っていたっけ? |
気にしてはいけない。
少し歩くと、目的の店が見つかった。
看板には、『イルマの食材店』ととても分かりやすく書かれている。
レンシオは中に入りつつ、リストに書かれているものを片っ端から選んで会計に持っていく。
■レンシオ To:中にいる人 |
すいません。 会計お願いします。 |
■イルマ To:レンシオ |
あ、は〜いはい。いらっしゃい。 えーと、これとこれとこれと……こっちは3つね。 んで、それとこれと……。 ん、全部で120ガメルだね。 |
値段を聞いて、ここでレンシオはふと気付く。
アイレンから預かったお金は100ガメルだったハズ。
■レンシオ To:イルマ |
………え〜と、つかぬ事をお伺いしますが、ここ最近品物を値上げされたってことは‥‥‥ないですよね? クローディウスさんところのアイレンさんにお使いを頼まれたんですけど、100ガメルしか渡されてないんですよね。 あ、いや、失礼しました。こっちの話なんですけどね………。 ………すいません、領収書もください。宛名がクローディウスの但し書きが食材費で。 |
心の中でアイレンに毒づきつつ、心の中で思いっきり渋い表情を作りつつ。
にこにこしながら120ガメル払うレンシオであった。
■イルマ To:レンシオ |
別に値上げはしてないけどねぇ。 って、なんだあんたら、クローディウスさんトコのお使いかい。 100ガメルしか持たせなかったって事は、まぁたアイレンちゃん、値切るつもりだったんだね。 いいよいいよ、それじゃあ100ガメルにしておくから。 |
クローディウスの名を出すと突然まけてくれるという。
どうやらお得意さんだったらしい。そしてアイレンはいつも値切っているのか(笑)
とりあえず自分で払う分が無くなったので、レンシオは心の中でほっと一息。
■ランバート To:レンシオ |
値切るのを前提にお金を渡しておくとは、ただ者ではないですね(^^; |
■パオル To:ALL |
つまり・・・、お使いを頼まれたボク達もしっかりと値切らねばって事ですか!!(><; |
値切る前に負けてくれたじゃん。
■イルマ To:レンシオ |
はいよ、じゃこれが品物。中に領収書も入ってるからね。 それにしてもあそこも大変だねぇ。お嬢ちゃんの結婚が迫ってるって言うのに、大騒ぎに巻き込まれてさ。 |
■レンシオ To:イルマ |
どうもどうも、ご丁寧に。 しかし、大騒ぎと言われましても、覗き魔に下着ドロ程度の代物だったと記憶してますけど………。 なんか他に大きな騒ぎでも? |
■イルマ To:レンシオ |
あれ? 聞いてないのかい? じゃあ、クローディウスさんが多分黙ってるんだね。 うーん、そんな話をあたしの口から話して良いものなのかねぇ……。 |
非常に話したそうではあるのだが(笑)、お得意さんの秘密を勝手に喋るのも気が引けているらしい。
そのうちにちらちらと棚のある一点に視線を向け始める。
そこには。バスケットに山と詰まれた、色とりどりのフルーツ。
どうやら『これを買ってくれたら話しても良い』とか思っている風である。
ちなみに、値札には100ガメルと書かれていた。
■ランバート To:ALL |
どうやら、「これを買ってくれたら話しても良い」と言っているようですよ。 |
相変わらずの直球を投げるランバート(^^;
■ランバート To:ALL |
どうせだから、買って話を聞いておきませんか? もちろん領収書付きで(笑) |
例え領収書を突きつけても、払ってくれるかは疑問である。
■パオル To:ALL |
ま、そう言う事ならしかたないですよねぇ。(ぱくぱく |
とか言いながら、バスケットから果物をとって既に食べ始めている。
……をい……。
■イルマ |
素早い……まさかこいつが、最近噂の泥棒かね? |
いや、違う……多分。
タダ食いの罪ならば大いにありそうだが。
■レンシオ |
………頭が痛い(--;;; |
■イルマ To:ALL |
店先で食べられても困るんだけどね。 とにかく、手ぇ付けた以上は買ってもらわなきゃ困るよ。 |
■パオル To:ALL |
だそうですよ。(^−^ |
支払の件を2人に振ると、そのまま食べ続ける。
■イルマ To:レンシオ&ランバート |
だそうだよ。 もちろん、払うつもりが無いなんてぇんだったら、官憲を呼ぶ事になるけど? |
レンシオとランバートを見る。
■レンシオ To:パオル |
(^〜^;;; ぱおるぅ〜〜〜あとで返せよぉ〜。 |
■パオル To:レンシオ |
うん!出世払いでね♪(ばくばく |
いつ出世するんだろう……。
と言うより、冒険者に出世ってあるんだろうか。
■レンシオ To:イルマ |
………100ガメルですね。はい。 して、少し話を聞かせていただけると有り難いのですが………。 |
■イルマ To:レンシオ |
はい、確かに。これ領収証ね。……けど払ってもらえるかは保証しないよ(笑) なにしろあのアイレンちゃんだからねぇ。 で、話だけどね……。 |
多少声を潜めて続ける。
■イルマ To:ALL |
そうだね、あれは覗き魔の騒ぎが噂になり始めたのと同じころだったから、1ヶ月くらい前かね。 クローディウスさんのお屋敷に賊が入ったらしいんだよ。 それが妙な賊でさ、その時は何も盗らずに予告状だけ出していったって。 内容まではさすがに知らないけどねぇ、ベルちゃんが言いふらしてるからこの辺の住民はみんな知ってるよ。 クローディウスさんは隠してるつもりみたいだし、その手前もあってみんな表立っては話してないけどね。 |
公然の秘密、という奴である。
■パオル To:イルマ |
予告状〜っ!? |
慌てて声を細め、
■パオル To:イルマ |
それはほんとの話なの? というかベルさんて、そんな風におしゃべりな子なの? |
■イルマ To:パオル |
いつもそう、ってワケじゃないけどね。アイレンちゃんの目もあるし。 でもこの間のはさすがに自分が働いてる屋敷でそんな事が起きたからって、随分興奮していろいろ話してくれたよ。 |
そしてその話を聞いたイルマおばさんから近辺の住民に伝わったそうな(笑)
おしゃべりなのはイルマの方でわ?
■ランバート To:パオル |
まあ、それが本当だったらベルさんに聞けば、すぐにでも話してくれそうですね(^^; |
■パオル To:ランバート |
そうだね。後で本人に直接聞いてみよっか。 |
■パオル To:イルマ |
あ、そうそう。 ちなみにサナリアさんやバーモントさんの評判ってどうなの? |
■イルマ To:パオル |
何を疑ってんのか知らないけれど、あそこの人はみんな良い人達だよ。 悪い評判なんてこれっぽっちもないさ。 ま、来るたんびに値切られるのは困りモンだけどね。 |
■パオル To:イルマ |
ふむふむ、アイレンさんって値切り魔なんだ。(ぉぃ そういえば、サナリアさんが近々結婚するそうだけど、相手の人がどんな人か知ってる? |
■イルマ To:パオル |
どっかの貴族のお坊ちゃんだ、って聞いたけどね。 何でも、『派手好きで女好きのキザ男』だって話だよ。 クローディウスさんも家のためとはいえ、サナリアちゃんが可哀相だよ……。 |
■パオル To:イルマ |
うーん、それはそれは・・・。(^^; ん?クローディウス家って、そんなに懐具合が大変なの? |
■イルマ To:パオル |
本当かどうかは知らないけど、このままだと今のご当主……バーモントさんの代でおしまいだ、ってもっぱらの噂だよ。 |
■ランバート To:ALL |
あらら。相当やばそうな状況ですね(^^; 我々を雇う余裕なんてあったのでしょうかねぇ?(笑) |
■パオル To:イルマ |
うへっ、それが本当だとしたら・・・・むむむむむ。(−−; |
レンシオの手からさっきの領収書をひったくり、ビリビリに破り捨てる。そして代わりに自分の懐から100ガメル出すと、レンシオに握らせた。
■レンシオ To:パオル、イルマ |
おいおい‥‥‥(^^; まぁ、いいか。たまにはこんなんもいいだろ。 解決の糸口になりそうなもんも見つかったし、ぼちぼちもどろうか。 どうも、情報ありがとうございました。 |
■イルマ To:ALL |
こっちこそ、いろいろ話が出来て楽しかったよ。 またおいで。 |
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