SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? お披露目するのは誰ですか? |
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自室 |
翌朝。
とんとんとん、というノックの音とアイレン&ベルの声で冒険者たちは起こされた。
見れば、見張りに行っていた者たちも何時の間にか戻ってきていたらしい。ベッドの中で寝息を立てている。
女性陣の居る部屋のドアをノックし、アイレンが声を掛ける。
■アイレン To:女性陣 |
おはようございます。 間もなく朝食の準備が整いますので、ご用意をお願いします。 |
■アルテナ To:アイレン |
ん、おはよう。 |
アルテナは既に着替えを済ませていた。でも、気づいてないのか、寝癖が少し……(笑)
■ルーシア To:アイレン |
・・・・・・ぉはよ。 |
一方でルーシア。こちらはとても眠そうだ。
そして男性陣。こちらはベルの役である。
こっちは相手が一応の客人である事などお構いなしに、勝手に室内に侵入して叩き起こしてくる。
■ベル To:男性陣 |
みなさ〜ん、おっはよおございますっ。 朝ですよ、起きてくださーいっ。 |
■ランバート TO:ベル |
おはようございます。 |
早起きエルフのランバートは身支度も既に終えている。アルシオンも既に着替えを終えているようだ。
■アルシオン To:ベル |
おはようございます。 ベルさんは朝から元気ですね。 |
■レンシオ TO:ベル |
ねむ………(=_= ………をはよ……… |
見張り明けのレンシオは眠そうである。目がまだ開ききっていない。
そして同じく見張りをしていたパオル。頭を出さず完全に潜り込んでいて、ぴくりとも動かない。
確か夜明け前に、外の見張りから戻ってきたはずなのであるが……。
起きるのを渋る奴=パオルには、もれなくベルのあたっく。
■ベル To:起きない奴 |
お・き・て、くださ〜いっ! |
ばっふん、と布団の上に飛び乗る。
■パオル To:ベル |
あはははははははっ! 甘ーい!実はそれダミーなのさっ!! |
というセリフと共に、ベルの後から部屋へ入ってくるパオル。
どうやら少し前に起き出して、屋敷の中を巡回(うろうろ)していたらしい。
ちなみに寝不足の為か、眼の下にはうっすらとクマができている。
ちゃんと寝ておけよ(笑)
■レンシオ To:パオル |
元気だのぅ。相変わらずそんなことやっとったんかぃ………(=_= |
■ベル To:パオル |
むっ! 騙しましたねぇ〜っ。 |
そういう問題じゃないだろ(笑)
■ランバート TO:ベル |
<ダミー>と間違えるようでは、<だみ>ですね。 |
こちらは朝から相変わらずである。
■パオル To:ベル |
で! そろそろお食事の時間だよね?ね、ね?(^-^ |
寝不足でも食欲には関係ないらしい。
■ベル To:パオル |
はい、もう少しですよ。 でもその前に、ちゃんとお顔を洗ってきてください。 |
言って、タオルを手渡す。
■パオル To:ベル |
あ、どうもありがと♪ ところで、何処で顔を洗えばいいの?屋敷の裏とかに井戸でもあるのかな? |
■ベル To:パオル |
えっとですね、1Fの奥に洗面所がありますので、そこでお願いします。 |
■パオル To:ベル |
ほーい、了解ーぃ! |
という訳で、ただちに洗面所で顔を洗い、食堂へ駆けつけるべく。
パオルはマッハの速度ですっ飛んでいった。
さて。
シーンを戻して、女性陣の側。
■アイレン To:女性陣 |
良くお休みになれましたか? |
そんな事を言いながら。
起き出してきた女性陣……アルテナとルーシアに、アイレンは何かを差し出してくる。
■アルテナ To:アイレン |
…ん?なんだ、これは? |
■アイレン To:女性陣 |
旦那さまから言いつけられまして。 お二人には、こちらを着て頂きたいそうです。 |
見れば、それはアイレンとベルが着ているものと同じ……メイド服である。
■アルテナ To:アイレン |
…………き…着れるかぁ!、こんなものをぉ! |
■ルーシア To:アイレン |
・・・・・?(←寝ぼけ気味) ・・・・・!?(←目が覚めた) なぜ?(趣味なの?) 私は遠慮するわ。ヒラヒラしたのは好きじゃないの。 |
■アイレン To:女性陣 |
お嬢さま付きのメイド、という事にしておいた方が何かと行動しやすくて良いだろう、と。 |
■ルーシア To:アイレン |
(ぁ、そういうこと。趣味じゃないのね…。) ・・・・・・着なきゃダメ? |
■アルテナ To:アイレン |
わ…わたしは絶対に着ないからな!!……こんなヒラヒラしたやつ… |
■アイレン To:女性陣 |
着ていただけないと困るのですが。 いつまでもそのような冒険者然の格好では、またウィスノー様に怪しまれますし。 それに、私も旦那様に怒られてしまいます。 |
どうも後者の方が重要なファクターらしい(笑)
■アルテナ To:アイレン |
むぅ……他の服は無いのか?………まさか、あやつの趣味ではなかろうな…… |
■アイレン To:アルテナ |
申し訳ありません、アルテナ様の身長ですとこちらのデザインしか……。 |
■アルテナ To:アイレン |
…わかった。着てやる。ちょっと貸せ。 |
ごそごそと着替え始める。
■アルテナ To:アイレン |
……きついな……。 おい、もっと背の高い服ないのか。それに胸も窮屈だ。 |
着替えを終えたアルテナがくるりと振りかえる。ふわりとスカートの裾が広がった(ぉ)
薄い紫をベースに、白のブラウスとエプロン。それをスカートと対照的な赤いサッシュでまとめている。無論頭にはカチューシャ付き。
Pia○ャロット2のメイド服Ver.といえば分かる人がいるかもしれない(笑)
■アイレン To:アルテナ |
あら、少し小さかったようですね。 それではもうワンサイズ大きいものをご用意致します。 |
それを見ていたルーシア。
■ルーシア To:アイレン |
えっと・・・他のはない? せめてスカートじゃないやつ・・・(弱気)。 |
■アルテナ To:ルーシア |
こらっ、そこ。なんでわたし見てそんなこと言うんだ。 余計恥ずかしくなるだろう… ……うう、こんな格好で男共なんかの前に…………(/_;) のれぇ……よくもわたしをこんな恥ずかしい目に………許さんぞ、覗き魔め…… |
なんか怒りを向ける対象が間違ってる気がしないでもない。
■アイレン To:ルーシア |
他のデザイン……ですか? 無い事もないのですが……ただ、そちらもスカートでして。 |
■ルーシア To:アイレン |
そ、そう(がっかり) |
■ルーシア To:アイレン |
じゃあ、ヒラヒラの少ない方を…お願い。 |
■アイレン To:ルーシア |
そうですね……ルーシア様の体格でしたら着られると思いますので。 かしこまりました、そちらをご用意致します。 アルテナ様の分もお持ちしますので、しばらくお待ち下さい。 |
そう言って階下に降りていく。
しばらくして、何着かの服を抱えてアイレンが戻ってきた。
■アイレン To:アルテナ |
まず、こちらがアルテナ様の分。 先ほどのものより大きめですので、こちらでしたら大丈夫だと思います。 |
アルテナに先ほどと同じデザインの服を差し出す。
■アイレン To:ルーシア |
それから、こちらがルーシア様の分になります。 お気に召さなかった場合を考えて、アルテナ様が着ていられる物と同じデザインの物もご用意しておきました。 |
そう言って、2着の服を手渡した。
さて、肝心の服であるが……。
ルーシアが手渡されたもう1着の方。こちらは黒を基調としたもので、襟周りがラウンドネックになっている。胸元が広いのがちょっと気になるが、上半身はそれ以外問題は無さそうだ。
問題は下半身である。確かにヒラヒラはしていない。するはずがない。
それもその筈で、何故かスカート丈が太股までしかない。おまけに足のラインがハッキリと浮かび上がりそうなタイトな物である。
■ルーシア To:アイレン |
・・・・・(悩んでる) ・・・・・(さらに悩んでる) ・・・・・はぁ(諦めた?) こっちでいいわ。ちょっとは動きやすそうだし…。 |
手渡された黒い方の服に着替え始めた。
着替えの終わったルーシアを見て、
■アイレン To:ルーシア&アルテナ |
とっても良くお似合いですよ。……アルテナ様も。 |
なんかアルテナの事を評価するのに間があったような……。
おまけに相変わらずの無表情で言われているので、ちっとも褒められた気がしない2人であった。
■アイレン To:ルーシア&アルテナ |
それでは、すぐにお食事に致しましょう。 パオル様が待ちくたびれていらっしゃるようですから。 |
丁度その頃、食堂では……。
■パオル |
まぁぁぁだぁぁっ?(TT |
……でした。
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