SW-PBM #078 幻の珍獣を探せ!? |
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ラドリオから荷馬車と猛獣用の鎖を借りた一行は一度銀の網亭に戻り、必要になりそうな物を揃えた。
■ おやじ To:ALL |
えーと、ロープに網に、マタタビ、生肉、それに保存食だな。 おっと、後、酒もあったか。 これでいいか? |
■ ヴィクトール To:おやじ |
うん、それで十分〜。ありがとね! |
■ホルト To:ALL |
……ふと思ったんですがお肉、着くまでに悪くなってしまわないでしょうか。 あるいは少し腐ったくらいが虎の好みかもしれませんが。 あと、罠は普通の虎がかかる確率の方が高いですから、目標のテリトリーが分かるまでは賭けになりますね。 ライバルが複数の可能性もありますし、地道に足で探すのが良さそうです。 ……あー、それでですね、何がって捕まえる前から心配してもはじまらないんですが、捕まえたとして、どうやって荷馬車まで運ぶかなんです。 私たち、アルスワ以外はお世辞にも力持ちとは言えませんし……現地で猟師さんを人足にでも雇いますか? |
■ ヴィクトール To:ホルト |
魔法でさ、ぱぱーっとゴーレム作っちゃえば簡単だよ!きっと。 |
キラキラお目々で期待の眼差しのヴィクター。
■ポム To:ヴィクター |
すごいぜヴィクター♪ ゴーレム作れるのかぁ!(きらきらきら〜) |
ヴィクターに期待の眼差しを返した……(笑)
■ ヴィクトール To:ポム |
え゛っ!? |
■コリューン To:ヴィクター |
ヴィッキ〜君、スゴイのにゃ〜☆ |
追い討ち。しかもわざと。
■ ヴィクトール To:コリューン |
えぇー、オレぇー!? |
ががぁーん!とショックを受けるヴィクター。
■コリューン To:ホルト&ALL |
・・ま、ゴーレム云々はともかくとしてサ、確かにトラちゃんを運ぶ方法は考えておいた方が良いよね。 トラちゃんを檻に誘導するって方法も一応あるけど。 あ、それからお肉は少し日が経ってからの方が美味しいんだよ♪ 心配なら、途中で私達が食べちゃえば良いんだし。 トラちゃんにはウサギでも捕まえておけばOKっしょ☆ |
■ポム To:みんな |
狩なら得意だぜ♪(^^)/ |
■コリューン To:ALL |
お肉問題、これにて解決〜♪ 早く行こ〜☆ |
■ホルト To:ALL |
そうですね、早くしないと日が暮れて門が閉まってしまう。 ……うーん、呪歌? いや… そうだ、帆布か何か出来た丈夫なシート、要りませんかね。 虎を運ぶときに担架にしたり、その上にのせて引きずったり。 それと手斧とかもあると森で色々便利かも知れません。 まぁ斧くらいは村ででもどうにか調達出来ると思いますけど。 |
荷馬車に乗って先に出発したはずの3人に追いつこうと先を急いだ一同は、翌日の昼頃にガルト村への道が続く森の前にたどり着いた。
ガルト村の方から旅装をした12,3の少年が歩いてくるが、一行を見つけると何故か駆け寄ってくる。
■ 少年 To:ALL |
あの…、もしかして冒険者の方ですか? |
■コリューン To:少年 |
そだよん♪ 君は、この村の人? |
■少年 To:コリューン |
あ、はい、そうです。 |
■ホルト To:少年 |
……ふむ…君、察するに今まさに我々のような冒険者を呼びに行こうとしていたところなのではないですか? 村で何か問題でも? |
■少年 To:ホルト&ALL |
いえ、村に問題が起こっているわけじゃないんですが… ですけど、冒険者の方にお願いしたいことがあるのはその通りです。 |
■ホルト To:少年、ALL |
良かったら駄目元で私たちに話してみませんか。 見ての通り今仕事中なのですけど、もしかしたら力になれるかも知れませんし。 とりあえず話を聞くだけなら構いませんよね? |
■ ヴィクトール To:ホルト |
うん、オレは全然構わないよ。 困ってるときは助け合わなくちゃね。 |
■ バジル To:ホルト |
もちろんOKだよ。 |
■少年 To:ホルト |
あ、ありがとうございます。 実は、友達が森の中に入っていったまま1週間も帰ってこないんです。 5年来の親友なんです、お願いします。 |
■バジル To:少年 |
ええっ!一週間も!? それは大変な事じゃない? |
■コリューン |
(虎ちゃん・・・だとしたら、イヤすぎ〜★) |
■ホルト To:少年 |
……成程。安請け合いは出来ませんが、それなら役に立てるかも知れません。 済みませんが、私たちも先を急ぐ身です。 立ち話も何ですし、馬車に乗って下さい。その先は道中聞かせて貰います。 ……私はホルト、君は? |
■コリューン To:少年 |
私は、コリューンね☆ |
■バジル To:少年 |
お友達はよく森へ行くの? 何日間か帰ってこないことって今までもあった? |
■少年 To:バジル |
はい、普段からよく遊びには行きますけど… でも、いつもは夕方には帰ってくるんです。 |
■コリューン To:少年 |
そうそう、お友達って事は君と同い年くらいなんだよね?背格好とか教えてくれる? |
■少年 To:コリューン |
あ、えーと、それは… |
■ポム To:少年 |
なんでまた一人で森に入ったんだ? 確かここいら辺って虎が出るんだろ? |
■アルスワ To:ALL |
そんなに矢継ぎ早に質問しては答えられる物も答えられませんよ とりあえず名前から聞かせてもらえますか? |
■少年(ミルト) To:アルスワ&ALL |
あ、はい、僕はミルトって言います。 で、その…、親友ってのは、実は…と、虎なんです… |
■ ヴィクトール To:ミルト |
オレはヴィクターだよ、よろしくね! ・・・ん、虎? |
■ バジル To:ミルト |
と、虎〜? |
■ポム To:ミルト |
虎だって!どうやって友達になったんだ?(わくわく) |
■ミルト To:ポム |
子供の時に、森で親とはぐれてるのを見つけたんです。 確かに、虎が親友ってのはおかしいのかもしれませんけど… で、でも、子供のときから一緒に暮らしてきた一番の親友なんですっ!! 捜しに行くのを手伝ってください、お願いしますっ |
■ ヴィクトール To:ミルト |
へぇ〜、そうなんだ。 オレとリッキーもね、親友なんだよ。 |
■ バジル To:ALL |
確かに探すのはやぶさかでは無いんだけど、目的が……ねぇ……? |
困った顔でみんなを見回す
■ポム To:みんな |
あっ!………うにに… |
やっぱり困った顔で見返す。
■ ヴィクトール To:バジル&ポム |
・・・ん?? |
何を困っているのかヴィクターにはちょっと分からなかったり。
■ホルト To:ミルト |
……ふ…。 …あー、もしかして…白い虎だったり……します? |
■ポム To:ホルト |
そんな、適当言って(都合悪く)当たるか? (当たったらどうするんだ?) |
■ホルト To:ポム |
あぁ、確かに根拠には乏しいですけど、まるきり適当って訳でもないんですよ。(苦笑) (疲れた様子で)……聞きます? |
■ポム To:ホルト&ミルト |
いや、いい(^^; まずミルトに聞こう あたしはポムって言うんだけど… ホルトが言った事当たっている? |
■ミルト To:ポム |
はい、確かに白いですけど… だから、親に捨てられたのかもしれないって父が言っていました。 …でも、何でわかったんですか? |
■ホルト To:ミルト |
……友達が虎って聞いた時からもしやとは思ってましたけど…(独白) いや、わかってた訳じゃないんですよ。ただそんな気がしただけで。 強いて言うなら、ミルト君のお父さんが言うような事がまれにあると私も本で読んで知っていましたから、そうかもしれないなと。だから、やはり適当と言えば適当なんですけどね。 ……えぇと、ミルト君を手伝いたいのは山々なのですけど、さっきも言ったように、私たちは別の仕事の途中です。 今からその事で色々話し合いますので、済みませんが、少しだけ離れててくれませんか? |
■コリューン To:ALL(ミルト除く) |
どうする? 依頼の事、話しちゃう? 十中八九、ラドリオさんの言ってた白い虎って、ミルト君のお友達の事だよね。 って事はさ、遅かれ早かれミルト君に話さなきゃいけないわけでしょ?なら、早い方が良いんじゃないかにゃ? |
■ バジル To:コリューン |
もう少し状況を見てからの方が良くないかなぁ? 今の状態で彼に依頼の件を話しても、彼を混乱させてしまうだけのような気がするんだけど…… |
■ホルト To:仲間(声を潜めて) |
私はコリューンに賛成です。 子供とはいえ、ミルト君を飼い主として認めても構わないと思います。 であれば、飼い主として一人前に扱う以上は子供だからといって下手な隠し事をするべきではないと。 彼はもうものの道理がわからない年頃じゃありません。 信用を得るために、敢えて真実を語ることも必要ではありませんか? その上で、彼の責任というものも理解して貰わなければなりませんけど…… |
■ポム To:みんな |
(小声) 今にしろ、後にしろ… 依頼の助けになるなら話すべきだと思うぜ ただ、良心だけで真っ正直に話すなら止めた方がいい 虎を捕まえないで、守ってって言われたらどうするんだ? まさか受けた仕事より、出会ったばかりの人を優先させる訳にはいかなだろ? ミルトから正式な依頼を受けた訳じゃないんだからさ 協力を願うなら気を付けて話さないといけないよな |
■ ヴィクトール To:ALL |
(同じく小声で) う〜ん、白い虎が一杯いるって事はないかな?・・・ないよね。 虎のことはミルト君もラドリオさんもいい人みたいだし、直接会って話し合ってもらえれば解決するんじゃないかな? 依頼のことでラドリオさんと話し合ったとき、虎が他の人に飼われていた場合の時のことはそんな事は考えにくいってだけで結局何も言われなかったしさ。 ミルト君がオレ達のことを信用して協力してくれるなら今話しちゃった方が良いと思う。 でもミルト君も今は友達がいなくなっちゃってて、きっと心配で心配でたまらないんじゃないかな?だから、ちゃんとミルト君の友達を無事に見つけてから話した方が良いんじゃないかって、そう思ったりもする。 でもオレは出来れば正直に話したいな、オレ達、別に悪いことをするために来た訳じゃないし。 |
■ バジル To:ヴィクトール |
うん、僕も嘘を言う必要は無いと思うんだ。 虎の無事を確認してから、彼に目的を打ち明けて、彼が手放したくないって言うのならば、その事情をラドリオさんに話せば良いし。 それでもどうしても虎を譲って欲しいと彼が思うのなら、彼が直接ミルト君と話をすれば良いんだしね。 |
■コリューン To:ALL(ミルト除く) |
難しいにゃ〜★ 様子見ながら、ちっとずつ話す事にしよっか? |
■ポム To:コリューン& |
(小声) そした方がいいかもな ラドリオさんやミルトを納得させるのもそうだけど 先に来ている冒険者達の事も考えとかないと もし彼等が虎を手に入れてるなら、この人達も納得させなきゃだろ? |
■ ヴィクトール To:ポム&みんな |
(小声) そだね、一週間も帰ってこないのはその人達がもう捕まえちゃってるせいかもしれないし・・・。 |
■ホルト To:ミルト |
う〜む……そうだ、ミルト君、我々と出会わなかったらどうするつもりだったんです? それに、どうやって頼むつもり……この事は、お父さんには? |
ホルトの質問に、ミルトの表情が暗くなった。
■ミルト To:ホルト&ALL |
父は…3年前の流行り病で亡くなったんです。 母もそのとき一緒に… |
■ポム To:ミルト |
そっか… |
■ミルト To:ホルト&ALL |
あっ、でもお礼だったら両親の残してくれた宝石がありますから、心配要りません。 |
■アルスワ To:ミルト |
そういう事は誰であれ言うものではないですよ 私達が宝石目当ての盗賊ではないという保証はどこにもないんですよ それはそうと今 ミルト君は一人なのですか? 誰かと一緒に住んでいるのですか? |
■ミルト To:アルスワ&ALL |
あっ…気をつけます… 今は僕とシロの2人だけで住んでるんですけど、近所の猟師のおじいさんがいつもあれこれ世話をしてくれてるんです。 シロを見つけてきてくれたのも、そのおじいさんなんです。 |
■コリューン To:ミルト |
そのおじいさんも、虎ちゃんがいなくなったのを知ってるの? やっぱ、探してる? |
■ミルト To:コリューン&ALL |
うん。探してはくれてるんだけど… 野生の虎がいる方の森はおじいさんでも危ないから、あまり奥までは入っていないっていう話なんです。 |
■ポム To:ミルト |
冒険者に頼もうって、思い付いたのはミルトか? 冒険者について結構知ってる? |
■ミルト To:ポム&ALL |
冒険者に直接会ったことはないですけど、お話とかは聞いたことあります。 |
■ポム To:ミルト |
どんな感じに聞いてるんだ? |
■ミルト To:ポム |
色々困ったときとかに助けてくれる何でも屋みたいな人たちだって言う風に聞いてますけど… |
■ポム To:ミルト |
まぁ、確かにいろんな依頼を受けて仕事してるな(笑) 簡単なもしくは難しい依頼を受けて、報酬をもらって、生活をする。 これが冒険者の基本だ(^^)h |
■ミルト To:ポム |
なるほど、狩りをして、その毛皮とかを売ったお金を得る、とかと似たようなものですね。 |
■ポム To:ミルト |
夢を追う。ある目的のため。野心のため。 って、人によって、基本にいろいろ追加されるんだけど…これは置いとくとして よっぽどせっぱ詰まらない限り、だいたい冒険者は仕事を選ぶ。 依頼人に会って、怪しい、胡散臭い、場合は依頼を断るし、悪事を暴く時もある 少なくともあたし…達は仕事を選んでるつもりなんだ♪ 自分に恥じないように仕事をする誇りもあるつもりだし 良心だってちゃんとあるんだぜ♪ |
■ミルト To:ポム |
仕事を選ぶんですか… |
■ポム To:ミルト |
あたし達は会ったばかりだ だから理解し会うって言うのは大事だと思うんだ そこから信頼って言うのも生れてくるしな(笑) 少しずつでいいからミルトの事も聞かせてよ |
■ミルト To:ポム |
はい、わかりました。 何でも聞いてください。 |
■ポム To:ミルト |
村の人は森へよく入るのか? |
■ミルト To:ポム&ALL |
えっと…いつも狩りとか木の実や山菜を取りに行く方の森にはみんなよく入るんですけど、そっちじゃない別の方の森は、昔野生の虎が出たという話で、誰も奥まで入ったことはないんです。 |
■ ヴィクトール To:ミルト |
じゃあシロがいるとしたら多分そっちの方の森ってこと? 他に何か心当たりとかってあるかな?いなくなった理由とか良く行く場所とか。 |
■ ミルト To:ヴィクトール |
ええ、多分そうだと思います。 いなくなった理由は…わかりません。 いつもは虎が出るほうの森に行っているはずです。 あの、狩りに行くほうの森には所々に罠とかが仕掛けてありますから。 |
■ ヴィクトール To:ミルト |
ふぅん、そっかぁ〜。それじゃあ探すのはそっちの虎がよく出るっていう森の方に絞っちゃっても大丈夫かな。 でも罠仕掛けてあることちゃんと分かってるなんて、凄い賢いんだね。 |
賢さなら負けないぜ!っと何げにライバル心を剥き出しにして賢いポーズをしてみせるリッキー。
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