SW-PBeM Scenario #65

3章 メルディス、お前もか!
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銀の網亭  酒場「幸せの木」

 メルディスは、おやじ達からもう少し詳しい話を聞くべく、皆を見送ると再び銀の網亭へ入っていった。
■ おやじ To:メルディス
どうした、出かけたんじゃなかったのか?

■ メルディス To:おやじ
ええ、そのつもりだったんですが、キャンドルがギルドで調べることになりましてね。
その間に俺はキノコのことでも調べようと思いまして。

それで教えてもらいたいんですけど、キノコの名前って分かります?
現物がもし残っているなら見せてもらいたいのですが。

■ おやじ To:メルディス、女将
名前って言っても……きのこはきのこだな。
あの辺りでも、それで通ってるし、考えたことも無かったな。
で、現物か? なぁ、残ってたか?

■ 女将 To:おやじ、メルディス
無いわねぇ。
ほら、これが最後。

 女将が持ってきた皿には、最後のシチューが盛られていた。
■ メルディス To:おやじ、女将
あちゃあ、紙一重でアウトですか(苦笑)
弱りましたね・・。

そうですね・・・一応形状を教えてもらえます?色とか。
図書館で調べてみますんで。
できたら絵もつけて(笑)

■ おやじ To:メルディス
そうか、普段は調理して出すから、あまり知らないのか。
まぁ、こんな形だ。

 そう言って、すらすらとおやじが羊皮紙に描いたのは、お世辞にも余り上手とは言えない。
■ メルディス To:おやじ
あ、どうも。
ふむ・・・まぁなんとかなるでしょう(笑)

そうだ、色はどんな色です?
やっぱり茶色っぽい傘に茎の部分は白なんでしょうか?

■ 女将 To:メルディス
いいえ、全体が黄色よ。
てっぺんから端まで、全部が明るい黄色をしてるの。

■ メルディス To:女将、おやじ
へぇ、珍しいですね。
それなら調べるのも楽そうです。

じゃあ、俺はそろそろ行きますね。
お二人とも期待して待っていてくださいよ。

■ おやじ To:メルディス
ああ、頼むな。

 銀の網亭を出たメルディスは、その足で賢者の学院へと向かった。
 どうやら、きのこについて調べるらしい。


賢者の学院  図書館

■ メルディス To:トーイ
さてと、図書館にトーイを連れて行くわけには行かないな。

 メルディスはトーイの手綱を近くの柱にくくりつけた。
■ メルディス To:トーイ、スチア
よし、ここでしばらく待ってな。
スチアも一緒に待ってるんだ、何かあったら俺にも分かるから。
・・・おとなしくしてろよ。

■ スチア To:メルディス
マカセロー♪

 と、番人代わりのスチアを残し、学院の中に入っていく。
 会いたくない人でもいるのか、寄り道もせず真っ直ぐに図書館に向かうと、受付には司書の ユージア・クオレイトが座っていた。
■ ユージア To:メルディス
今日は、何かお調べ物ですか?

■ メルディス To:ユージア
(ん・・ああこの人が噂のユージアさんか)
ええ、そうです。
植物図鑑ってどの辺りにあります?

■ ユージア To:メルディス
植物図鑑ですか?
2ブロック先の書架の、一番奥になります。

■ メルディス To:ユージア
ありがとうございます。

 ユージアに指示された場所は、すぐに分かった。
■ メルディス 
さてと、この辺だな。
さくっと見つかってくれるといいけど。
あんまり時間もないしな・・急ごう。

 しかし、幾つかの本をめくってみたが、それらしい記述は見当たらない。
■ メルディス 
うーん、見つからないな。
そんなに珍しいキノコなのか?

っと・・そろそろ向かった方がいいな。
くそ、収穫なしか。

■ メルディス To:ユージア
あ、どうもおじゃましました。
俺はこれで失礼しますので。

■ ユージア To:メルディス
どうやら、収穫はなかったようですね。
お役に立てませんで、すみません。

■ メルディス To:ユージア
いえ、時間がなかったのと、俺の探し方が悪かったせいでしょう(笑)
では。

 ユージアに見送られ、メルディスは図書館を後にした。
 ……いや、もう何も言わない。
 なんか、何を言っても泥沼になりそうだから……。

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