Sword World PBM 「海の底に眠る風」

≪ お見送りのようで ≫

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甲板にて

ガイアを探しに甲板上まであがってきたリムリィ。
すると、甲板から陸へ渡してある橋をすぐ降りた所にガイアと、初老の男性を見つけることができた。
何か初老の男性は熱弁を奮っているらしいが、今リムリィのいる位置からその話はよく聞き取れない。
■リムリィ
(………?見送りの人かな?)

リムリィがぽてぽてと2人のそばに近づいていくと、そのうち2人の話し声が聞こえてくる。
■初老の男 To:ガイア
…すから、ハイネル様から預かったお嬢様を、みすみすこのような危険な旅に出すなど私は反対なわけで…!

■ガイア To:初老の男
あ〜もう、何度も同じこといわないで。
カンナムには心配かけるけど…。

…あら?


何やらうんざりしていた様子のガイアが、近づいてきたリムリィの姿に気がつく。
■ガイア To:初老の男
リムリィさん、どうしたの?
…あ、そうそう、紹介するわね。
(初老の男をさして)この人は私の家の執事のカンナムです。

■リムリィ
(う゛、見つかっちゃった…)

■リムリィ To:カンナム
 は、はじめまして。リムリィです。

■カンナム To:リムリィ
…お初にお目にかかります、リムリィ様。

■リムリィ To:ガイア
 あの…ごめんなさい、お邪魔でしたか?

■ガイア To:リムリィ
いいえ、大丈夫。

…ほんとのとこ、助かったわ。


リムリィの近づいた際に素早く小声でささやくガイア。
■リムリィ To:ガイア
…何だか大変そうですね

 同じく小声で。
■ガイア To:リムリィ
………ぇぇ(はあ(ため息))。

■ガイア To:カンナム
で、カンナム、こちらの方が今回私たちを護ってくれることになっている冒険者グループの1人、リムリィさんです。

■カンナム To:ガイア
むむっ!! …こ、この方が…!?

リムリィの全身を上から下までなめまわすように見るカンナム。
■リムリィ To:カンナム
 …?

■ガイア To:カンナム
?? …カンナム、失礼よ。

■カンナム To:ガイア、カンナム
いいえ。
お嬢様の命を護っていただく方は、それ相応の実力の持ち主でないと…。

リムリィ様、失礼致す。
はああああ…。


なんか、いきなり妙なポーズをとってキバリだすカンナム。
■ガイア To:カンナム
え………。
…ハッ!? はっはわわわっっっ…!!!
か、カンナム!? よしなさいっ!!

ガイアの静止も聞かず、リムリィに飛びかかるカンナム!!
一方その頃、イスカとバティは部屋に荷物を置いて甲板に上がってきた。ふと波止場を見ると、リムリィが見慣れぬ初老の男に襲われている!
■イスカ To:リムリィ
危ない!

■ジャン=バッティスタ To:イスカ
やらせとけ、やらせとけ……

舷側の上を器用にバランスをとって歩いているバティ。すっかり海の男……。
■カンナム To:リムリィ
キィィエエエエエェーッ!!

カンナムの素手による2回攻撃!
しかし、突然の攻撃にも関わらず、リムリィはその両方を回避する。
■リムリィ To:カンナム
 ………
 ………………
 ………………えっと………

■カンナム To:ガイア、カンナム
むっ!! このカンナムの攻撃をすべてかわすとは…。

驚きの表情を見せたカンナムは、すばやく姿勢を正し今度はリムリィに対してすばやく頭を下げる。
■カンナム To:ガイア、カンナム
失礼致しました、リムリィ様。
ガイアお嬢様の命を守るというあなた方の実力をどうしても確かめたかったもので、つい…。

■ジャン=バッティスタ To:リムリィ
正直に申せば、ムラっときたのが本音で……

いつの間にか現場の近くまでたどりつき、カンナムの声色を真似て無駄口を叩く(自称)海の男。
ちなみにイスカも到着していたが、事態飲み込めず呆然としている。
■リムリィ To:カンナム
 ………いえ………別に………

■ガイア To:カンナム、リムリィ
つい、じゃないわよ、ばかーーーっ!!
なんてこのすんのよ、このばか執事! まったくもう…。
ほら、もっとしっかりあやまりなさいよ、お辞儀の角度は90度!
リムリィさん、怪我なかった?

■リムリィ To:ガイア
 はぁ、びっくりしましたけど、大丈夫です。

■カンナム To:ガイア、リムリィ
面目ありませぬ…。(体を90度以上にきちっとまげて)

■ジャン=バッティスタ To:リムリィ
わしもまだまだ捨てたもんじゃないじゃろう?でへへ

無駄口は止まらない……。
■リムリィ To:カンナム
 いえ、大丈夫ですから、あまり気にしないでくださいね。

■ガイア To:リムリィ
…よかった、本当にごめんなさいね。

■リムリィ To:ガイア
(小声で)
 カンナムさんも心配してくれてるんですから、あまりそういうこと言っちゃ可哀想ですよ。

■ガイア To:リムリィ
(小声で)…リムリィさんって、すごくいい人なのね…。
うん、わかった。

カンナムの方に向き直り。
■ガイア To:カンナム
カンナム、私のこと心配してくれるのは嬉しいけど、あんまり無茶なことはしないでね。
特に人様に迷惑をかけることは。

■カンナム To:ガイア、リムリィ
承知いたしました。
ガイア様には亡きハイネル様のご意志を継いで、立派なかい……ゲッ、ゲフンッ、ゲフンッ…。

……失礼、立派なレディになって頂かなければなりませんので…。


■リムリィ
(海賊………)

■ジャン=バッティスタ
(立派な海賊……)

■リムリィ To:イスカ
 あ…イスカさん。

レイピアの柄に手をかけ、リムリィに助太刀しようと走ってきたものの、おかしな事態にあっけにとられていたイスカだが、ようやく口をはさむ隙を見つけることができた。
■イスカ To:リムリィ
こ、これはいったい?

■ジャン=バッティスタ To:イスカ
だから言ったろ。「ほっとけ」って

■リムリィ To:イスカ
 ええと、こちらカンナムさんって言って、ガイアさんちの執事さんだそうです。

 なんか全然素な感じで。ていうか、説明それで済ます気か?(笑)
■イスカ To:リムリィ
執事?それがなぜ、格闘戦を・・

■リムリィ To:イスカ
 ええと、話すと長く…はならないですけど………

■ガイア To:イスカ、バティ、カンナム
あ、イスカさん…あら!? ジャンさんまでいつの間に(気づいてなかったらしい)!
(イスカのレイピアをみて瞬間的に状況を察知して)…なんか、誤解させちゃったようでごめんなさい(^_^;)。

カンナム、こちらも今回の旅に同行してくれるリムリィさんの冒険者グループのリーダー、イスカさんと、仲間のジャン=バッティスタさん。
…今度はバカなことしないでよ。


■ジャン=バッティスタ To:ガイア
一つだけ言っておこう。俺様の名前は「ジャン」ではない。君が「ガ」さんじゃないように俺も「ジャン=バッティスタ」までが名前だ

■ガイア To:ジャン=バッティスタ
あ、ごめんなさい。
ジャン=バッティスタさんでいいんですね?

■カンナム To:イスカ、バティ
お初にお目にかかります、ガイアお嬢様宅の執事をしております、カンナムです。
…イスカ様とジャン様もきっとお強いのでしょうなぁ…。

なぜか、カンナムちょっと残念そう。
■ジャン=バッティスタ To:カンナム
もう1度だけ言っておく。俺様の名前は「ジャン」ではない……

■カンナム To:ジャン=バッティスタ
あ、これは失礼致しました、ジャン=バッティスタ様。
…高貴な家の出の方ですかな?

■イスカ To:カンナム
ああ、なるほど。我々の強さを試そうとお考えだったのですね。
それなら心配ご無用。我々は、スキュラやオーガーといった凶悪な怪物の数々を退治してきたのですよ。

■リムリィ
(え、そうなの?)

■カンナム To:ジャン=バッティスタ
なんと、それは頼もしいですな。
私も若い頃は…
…はっ、いや、なんでもありません。

■ジャン=バッティスタ To:イスカ
そのころ、俺様は寝ていたり浮いていたりしていたけどな

■カンナム To:リムリィ、イスカ、ジャン=バッティスタ
みなさま、ガイアお嬢様をよろしくお願い致します。

■リムリィ To:カンナム
 はい、任せてください(たぶん…)


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