| ≪ ファーストウインド号乗船 ≫ |
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船内へ |
甲板にのりこんできた一行。
バティも船員に無理やり引き摺り下ろされている。
船の上は意外に広く、ハデではないものの、しっかりした造りであることが感じられた。
■キース To:DW |
じゃ、ざっと船の中を案内するっすね。 まず、あそこが見張り台っす。 |
船内地図はここを参照。
地図の(1)位置が見張り台。
甲板から上を見上げると、マストのかなり高い位置に小さな台がついているのが見える。
マストは全部で3本あり、そのどれにも見張り台はついている。
■スレイ To:おおる |
へぇ、凄く高い所にあるんですね。見晴らしが良さそうです♪ でも落ちたら終わりですね〜(^^; |
■キース To:DW |
ははっ、そうっすね。でもまあ油断しなければ大丈夫っすよ。 で、前方、中央、後方と3ヵ所あるっすけど、今は前方と後方しか使ってないっす。 イスカさんとスレイさんはあそこで働いてもらうっすよ。 じゃ、次いくっす。 |
階段を下りて船内に入ろうとするキースが思いついたように声をあげる。
■キース To:DW |
あ、そうそう下り階段手前のあそこ(地図でいう(2))が、操舵室っす。まあ、あんたたちには関係ないところっすけどね。で、階段を下りて…。
…すぐ左がお風呂、右手に食堂があるっす。 |
■スレイ To:おおる |
船にもお風呂はあるんですね…。ちょっとびっくりです。 |
■イスカ To:スレイ |
船の生活も意外に快適なんだね。ますます今回の旅が楽しみになってきたな。 |
■スレイ To:イスカ |
そうですね。あとは冒険者らしいハプニングがあれば完璧ですっ♪ |
■キース To:DW |
じゃ、もうひとつ下にいくっす。 |
■船員A To:キース |
キースさんいますか? |
さらに一層下に下りようとした時、上から船員の1人が声をかけてきた。
■キース To:船員A |
何? |
■船員A To:キース、ガイア |
あ、ガイアお嬢さんも一緒でしたか。話がはええや。 あの、カンナムさんがガイアお嬢さんを見送りに来てますが…。 |
■ガイア To:船員A、キース、DW |
あ、ほんと? みなさんごめんなさい。ちょっと私いってきます。 キースさん、案内続けてあげてください。 |
そういい残すと、ガイアは甲板へと上がっていった。
■キース To:ガイア、DW |
いってらっしゃいまし〜。 あのじ〜さん、結局また来たんすか………まったく……。 あ、じゃ、続き案内するっす。 |
■スレイ To:キース |
カンナムさんって誰ですか? |
■キース To:スレイ |
ガイアお嬢さんの家の執事っす。 心配性で、何度も見送りにきちゃって…。 |
■スレイ To:キース |
はぁ、執事さんですか…。 多分、髭を生やしてタキシードを着たお爺さんなんでしょうねぇ。そして片手には紅茶を常備している、と……(偏見) うんうん、世の中にはこういう人もいるんですよねぇ〜 |
■キース To:スレイ |
おおっ…なかなかスルドイっすね…。 |
■スレイ To:キース |
ふふふ、これぞ人間観察の成果ですよ(にま) いろいろ学ばせて頂いております♪ |
そうして下りてきたのは、地図でいうB2F。
ちなみにまだ下もあるようだ。
■イスカ To:キース |
ここはもう水面の下なんだね。うーん、妙な感じだなあ。 |
■キース To:イスカ、DW |
ははは、そんなもんっすかねぇ。 しょっちゅう船に乗っている俺たちは全く気にならないっすけど。 あ、あとこの層より下にはいかないでくだせえ。 関係者以外立ち入り禁止ってことで。 |
■スレイ To:キース |
あ、そうなんですか?何か危ないものでも? |
■キース To:スレイ |
まあ、簡単にいっちまえばそうっす。 あと、言い方は悪いっすけど、あそこに素人の人に入ってこられると船の運航の邪魔になるってとこっすね。 |
■スレイ To:キース |
ほっほう、了解しました。気をつけますよ。 |
■キース To:DW |
で、この層には、この船に乗っている船員たちの部屋やあんたたちがこれから泊まる部屋があるっす。 ここが船長の部屋(地図(8)参照)。あそこの奥がジェムの部屋(地図(10))、その手前が俺の部屋(9)っす。 なんか聞きたいことでもあったらきてくだせえ。 あと、そこがマッシュ坊ちゃんの部屋(地図(11))で、その向かいがガイアお嬢さんの部屋(地図(12))っす。 あんたたちの部屋は一番奥の両向かい(地図(13)、(14))っす。こんなところっすかね? あと何か知っておきたいことあるっすか? |
■スレイ To:キース |
じゃあ、あの扉(地図(15)とこの扉(地図(7))の奥はどんな部屋なんですか? |
■キース To:スレイ |
あの奥の部屋(地図(15)は、揚錨室といって、錨を上げたり下ろしたりする時に使う部屋っす。 で、あっちの奥の部屋(地図(7))は倉庫っす。 |
■スレイ To:キース |
へぇ、倉庫ですか。確か輸送のお仕事をしているんですよね。 どんな品物を扱ったりしているんですか? |
■キース To:スレイ |
なんか、いい香りを出す香料とか、薬草とかを運んでいるっす。 どういう使い道をされるのかまでは知らないんすけど。 |
■スレイ To:キース |
あれ、船員さんもよく知らないんですか? |
■キース To:スレイ |
そういうことっすね。 まあ、船員が知らなくてもあまり問題はないってことっす。 |
■スレイ To:おおる |
はぁ、そんなものですか。勉強になります(^^) |
その他、地図に記載してある場所を軽く説明し終えたあと…
■キース To:DW |
じゃ、こんなところっすかね。 とりあえず、あんたたちの部屋にいって荷物でも置いて休んでいてくだせえ。 そのうち鐘が鳴ると思うんで、そうしたら甲板の上まできてほしいっす。 それまでは自由に船内見てもらってもかまわないっす。 |
■イスカ To:キース |
ありがとう。物珍しげにあちこちうろつくけれど、邪魔だったら遠慮なく言ってくれればいいから。 |
■キース To:イスカ |
了解したっす。 それじゃ、またあとで。 |
そういい残し、キースとジェムも姿を消した。