| ≪ はじまりは銀の網亭 ≫ |
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カナル登場 |
数ヵ月に一度訪れる、銀の網亭が最も賑わう1日。その喧騒がピークになりそうな頃に、その男は現れた。糸のような目が印象的な魔法使い、カナル。彼は色々な意味で(?)評判高いパーティ、ドリームウィーヴァー(以下、DW)のメンバーの1人でもあった。
■カナル To:おやじ |
おやじさん、またやっかいになりにきたよ。とりあえず、いつものやつを。 |
銀の網亭マスターは、久しぶりの顔なじみの登場に笑顔で答えたのち、彼の前にいつも通りのスピリッツとコップを差し出した。
カナルはそれを口に運びながら1人思案にくれる。
■カナル |
さて、ティトルの代わりか……あのぐらいの戦士は、そうはいないからなぁ……。リグに前線張ってもらうとして、回復要員でも探すか? |
今回の冒険は、DWの主戦力の1人、ティトルが休みなのである。
カナルがそんなことを考えつつあたりを見回していると、金髪に薄い青の瞳をした少年、アフルが声をかけてきた。カナルとアフルはかなり前に一緒に冒険したことがある仲だ(#5欲望の代償参照)。
■アフル To:カナル |
あ、カナル、久しぶり。最近どう? DWの評判は聞いてるよ(笑)。俺はとりあえずパーティ解散しちゃったから、新しくパーティ組んでくれる人捜してるんだけど…。あ、そうだ、もし、シャーマンか戦士が足りないようだったら俺を入れてくれないかな…? DWと冒険したって言ったら、ソフィへの結構良い土産話になると思うし…。 |
ちなみにソフィとは、銀の網亭でも有数の実力を持つ女戦士ソフィティア・オールドのことである。どうやらアフルとソフィは“いい仲”になっているらしい。残念ながら、今期(7期)は休みのようである。
■カナル To:アフル |
お、久しぶりだな、最近はどうだ? ソフィ? ああ、あの女の子か。まさか、振られた訳じゃないよな?(笑) |
■アフル To:カナル |
そんな訳無いじゃない(^^;; ちょっと里帰りしてるんだ、それでその間に土産話のひとつでも…と思っただけだって。 |
■カナル To:アフル |
DWのメンバーにか? うーん……少し前だったら、丁度アフルみたいな奴を捜してたんだが……。すまないが、今は精霊使いも戦士も足りてるんだ。次の機会があれば、よろしく頼むな。 |
■アフル To:カナル |
うーん、そっか、それじゃあしょうがないか(^^;; さてと、それじゃあ、気合入れて一からパーティを組み上げようかな(笑) |
そういいながら笑顔で立ち去るアフル。今回のDWメンバー欠員は1名で、足りないのは高レベルの神官。今いるメンバーと職業がかぶってしまうため、仕方なくアフルの申し出を断ることになった。
■カナル To:アフル |
あ、すまないな。……おや、あの綺麗な顔は……。 |
カナルはカウンターにある人物が入ってくるのを確認すると、すぐにその人物の元へ移動開始した。
リムリィ登場 |
銀の網亭に新たなる人物が登場する。初対面の人にはほぼ確実に性別を間違われる(?)美少女顔をした少年、リムリィである。
■リムリィ To:おやじ |
おやじさん、こんにちは。依頼片づけてきたんだけど……。どこか神官が足りないって人いないかな? |
■おやじ To:リムリィ |
おお、リムリィ、ご苦労さん(^^ ん? 神官か? そういえばさっきカナルが……。もう来てるな(^^; |
リムリィが席に座るのを見計らって、ほぼ同時に隣に腰をかけて勧誘をはじめるカナル。スカウトの腕はかなりのものかもしれない。
■カナル To:リムリィ |
えっと、確かリムリィだっけ? 昔、スレイやリグと組んでた。俺は、カナル。今、リグたちと組んでるんだ。もし空いてるなら、仕事を手伝ってくれないか? |
■リムリィ To:カナル |
あ、え? は、はい。ええと、ボクでよければ………。 |
■カナル To:リムリィ |
なら話は早い。リグたちはまだきていないみたいだから、テーブルで待たないか? |
■リムリィ To:カナル |
あ……。は、はい。行きます。 |
カナルはなんなくリムリィをゲットすると、残りのメンバーを待つべくリムリィとともに8番テーブルへと移動した。あとは、残りのメンバーが揃うのを待つのみである。
リグ登場 |
カナルたちがテーブルに移動してそれほどたたないうちに、これまたおなじみの元気のいい声が銀の網亭に響いた。
■リグ To:おやじ |
こんにちわ〜♪ |
相変わらず小柄な体に似合わない、大きなグレートソードを背負ったリグが入ってくる。
■リグ To:おやじ |
今日も大盛況だね、おやじさん。 |
■おやじ To:リグ |
おおリグ! 今日はなぜかいつもより人が多くてなあ。 |
その通り。今期は一気に新規参入者が11人も増えており、プレイヤーキャラとして実稼動しているキャラだけでも54キャラもいるのだから驚きである。銀の網亭がいつも以上に混雑しているのはこのためだ。
■リグ To:おやじ |
おやじさんの商売が繁盛してるのは、チャ・ザ神官としてはうれしいね。って、わたしはお祈りしてるぐらいだけどね♪ |
■おやじ To:リグ |
お、そうそうDWの面々は着々と集まってきているぞ。 |
■リグ To:おやじ |
そっか、みんな、早いなぁ〜。いつも通り、一番乗りはカナル兄ちゃんだと思うけど。 |
■おやじ To:リグ |
新しい奴を入れたみたいだな。ま、結構ここじゃあ古株の奴だがな。 |
■リグ To:おやじ |
えっ! だれ、だれ。 |
■おやじ To:リグ |
もうテーブルの方に行ってるから、行っておくといい。8番テーブルだ。 |
■リグ To:おやじ |
うん、早速行ってみるね。あっ、おやじさん後から、いつものミルクティーをテーブルに持ってきてね。 |
リグはそういい残すと、カナルたちの待つ8番テーブルへと移動した。
イスカ登場 |
リグが移動するほぼ同時刻に、銀の網亭ではもう知らぬ者はいないであろう男装の麗人、イスカが入店してきた。彼女は名物パーティ、DWのリーダーでもある。
■イスカ |
やれやれ、ティトルに手土産のクッキーを買いに行っている間にみんなを見失ってしまった。これはまた、ずいぶんな繁盛だね。仲間たちはいったいどこにいるのかな・・と。ん? あっちでかわいい女の子に声をかけているのはカナルじゃないか? よし、ちょっと冷やかしに行ってこよう。 |
カウンターに向かう途中にリムリィと話しているカナルを発見すると、イスカもそのままテーブルの方へ移動した。
ちなみに、イスカが移動したあとしばらくして、一風変わったギターを持った詩人(?)、ジャン=バッティスタが店に入店したのだが、店内を一目見て8番テーブルにメンバーがいることを確認し、一直線にそこへ向かっていってしまった。
スレイ登場 |
銀の網亭の喧騒がおさまりつつある頃。ついにDWメンバー最後の1人、人間観察を趣味とする変わり者のエルフ、スレイが現れた。
■スレイ To:おやじ |
ほぉ、もうこんなに人が集まってるんですか。人間観察をしていると時間がたつのが早いですねぇ………。(キョロキョロ)ところでマスター、DWの面々はどこにいったかわかりますか? こう人が多いと、このエルフ耳も役に立たないんですよ〜(ピクピク)。 |
■おやじ To:スレイ |
そろそろ喧騒も収まりつつあるけどな。お前さんの仲間……ドリームウィーヴァーだったらさっき8番テーブルに居たぞ。カナルが1人、新しい仲間を勧誘してたみたいだしな(^^ |
■スレイ To:おやじ |
8番テーブルですか。ありがとうございます、さっそく向かってみますよ。どんな人を誘ったんでしょうね、楽しみです♪ |
スレイは軽やかな足取りで8番テーブルに向かうのであった。