ルイトゥーラのため息 | Scenario #47 |
ルイトゥーラ様のゆううつ |
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■屋敷 ‥‥とある一室にて |
一人の女性が、窓の外を憂鬱げに眺めている。
その表情は‥‥少し寂しげでもある。
■ 女性 |
‥‥どうしましょう‥‥。 困ったわ‥‥ |
その声は、困惑の色に染められていた。
突然、ドアをノックする音が。
ノックの主は女性の返事を待たずにドアを開け、部屋に入ってくる。
■ メイド To:女性 |
ルイトゥーラ様。お茶をお持ちしました。 ええと‥‥ここに置けばよろしいのでしょうか? |
女性‥‥どうやら、名をルイトゥーラというらしい。
少し困ったような顔のルイトゥーラは、まだ慣れぬメイドに声をかける。
■ ルイトゥーラ To:メイド |
ルネ。ドアをノックするのは大変よろしいけど‥‥もう少し我慢してほしぃわ。 相手の返事を待つのを忘れちゃだめでしょう? お茶は‥‥そうね。テーブルの上に置いてくださいな。 |
優しく諭すように、メイドに声をかける。
どうやらこのメイド、仕事についてまだ日が浅いらしい。
■ ルネ To:ルイトゥーラ |
はい、わかりましたルィトゥーラ様。 ええと‥‥お茶菓子は‥‥目の前でお切りしてもよろしいでしょうか? |
■ ルイトゥーラ To:ルネ |
そうね。適度の大きさに切ってくださいな。 |
おぼついた手並のメイドを見ながら、ルイトゥーラはまた憂鬱げなため息をつく。
■ ルネ To:ルイトゥーラ |
? ルイトゥーラ様。どうしたんです? 御気分が優れないのですか? |
■ ルイトゥーラ To:ルネ |
ええ‥‥‥。 とても‥‥困って‥‥‥‥ |
ふっ‥‥と窓の外の木々に目をそらす。
だいぶ困り果てているようだ。
主人のその困っている様子に、メイドは一生懸命考えたあげく‥‥
■ ルネ To:ルイトゥーラ |
!♪ ルイトゥーラ様☆此間も困ったことがあって‥‥「ボウケンシャ」に依頼をしたじゃありませんか♪ また今回も「ボウケンシャ」に依頼してみたらどうですか? |
その提案に、
■ ルイトゥーラ To:ルネ |
♪ そうだわ☆困った時は依頼してましたわね♪ ルネ。書斎にいって書く物と羊皮紙を取ってきて頂戴。 早速依頼書を書いて‥‥‥冒険者の店に貼ってきて下さらない? |
悩み事を解決する糸口を見つけたからか、先ほどよりもその声は明るくなっていた。
■ ルネ To:ルイトゥーラ |
はいわかりました、ルイトゥーラ様。 ただ今すぐにお持ちします。 |
ぱたぱたと部屋を出て行くメイドを見て送り、ルイトゥーラは依頼の文面をどのようなものにするか‥‥と考えはじめた‥‥‥
■ ルイトゥーラ To:ルネ |
はい。これが依頼書。ちゃんと銀の網亭というところに貼り出してくるのよ? 帰りも道草しないでちゃんと帰ってくるのよ? |
まるで子供のお使いのような口調でルネを送り出すルイトゥーラ。
さて‥‥。彼女の依頼を受けてくれる冒険者はくるのであろうか‥‥
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