「#27:黄昏の箱庭」

能力値 値 ボーナス 器用度 14 +2 敏捷度 16 +2 知　力 21 +3 筋　力 5 +0 生命力 12 +2 生命力抵抗 +5 精神力 20 +3 精神力抵抗 +6	名前 ヴェアリアス＝ファレリー 種族 出身 エルフ 　 出身地 ウェールズの森 宗派 --- 性別 年齢 利き腕 女 111 両
所持金 預金 預け先 預金額 借金 貸し主 借金額 1537 ヴァン=フラム 400

私の中の時間を動かしてくれた人との出会い。
それが始まりだった。
その”彼”は自分を狩人だと言っていた。でも、私が知っているエルフの狩人とはどこかが違っていた。
”彼”はいろいろなことを教えてくれた。共通語を始め、世界の様子、文化、未だ見たことのない生き物。
私たちエルフよりはるかに短命なのにはるかに多くの知識を持っている。
それが幼い私には驚きと疑問だった。今まで聞いていた人間像とあまりにもかけ離れていたから。
同時に私の探求心が、私を今の生活よりも外の世界へ目を向けさせ始めた。
そして”彼”は笑ってあの言葉を言ってくれた。再会を約束して・・・・

「ヴェアがもっと大きくなったら世界を見に行こう」

あれからからどれだけ経ったのだろう？
あの時から私は一日も早く外に出ることを願った。エルフの長命を呪うほどに。
しかし、”彼”はあの場所には現れなかった。理由は薄々分かっていた。でも、理解したくはなかった。
そしてそのままその迷いを振り切るように集落を飛び出した。”彼”がいるはずのこの世界 に。
オランの街に着いた私は冒険者という仕事をすることにした。
私の精霊使いとしての能力を生かすことができ、世界のいろいろなことを知ることができる。
なによりも”彼”を探すには都合がよいと思ったから。

その傍らこの街で人と言うものを見た。エルフよりはるかに短い寿命、めまぐるしく変わる生活。
すべてが私達エルフと反対だった。
あのとき分からなかった何か。この街にいれば分かりそうな気がする。