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国王広場・噴水前 |
そして、翌日。ラングが広場近くの商家から出てきて辺りを見回している。予定時刻には、まだ時間がある。
■ラング |
さすがに、まだ来てないか。6時の鐘からそう時間も経ってないみたいだしな。 まあ、とりあえず見送りするくらいの時間はあるし、いいか。 |
しばらくして。
■リムリィ To:ラング |
(ぽてぽて歩いてくる) はふ…(あくび) あ、おはようございます。みなさん、まだ来てないみたいですね。 ………? あれ?ラングさんは、確か建国祭の護衛があって、一緒には行かないんですよね? |
■ザック To:リムリィ&ラング |
ん?ただの見送りだろ? さ〜て、お荷物はどこにあるんだ? とりあえずお荷物にも挨拶くらいしとかないとな |
■アルト To:ラング&ALL |
おはよ、みんな。 あれ?ラングの旦那、わざわざ見送りに来てくれるとはなかなか義理堅いねぇ。 色々忙しいってのに、大変だね。 まぁ、大船に乗ったつもりで、こっちのことはどーんと任せときなよ(^^) |
■ヘルムンス To:ラング&ALL |
おっと、少々遅れてしまいましたか? 申し訳ない。 まだ時間にちょっとあると思っていましたが・・・ ところで、馬車や馬の方はどちらにあるんです? 一応「噂の彼女」のお姿も拝んでおきたいのですが。 |
■ラング To:おおる |
うむ、一応依頼人としては案件を完全に引き渡すまで見届けるのが義務かと思ってな。 馬車は向こうにある屋敷に引き込んであるから、全員揃ったら案内しよう。 |
■コリューン To:ラング&ALL |
おはよ〜☆ ねぇ、ねぇ、もしかして馬に乗るのかなぁ?? わくわくわくわく〜♪ |
■ラウル To:ALL&コリューン |
おはよ。みんな早いな(^^; ”もしかして”じゃあないと思うぜ。 依頼の条件に”騎乗できるなら”ってのが確かあったからな。 |
■コリューン To:ラウル |
へ(>o<へ)(/>o<)/へ(>o<へ)(/>o<)/へ(>o<へ)(/>o<)/きゃぁ〜♪ コリューンは、乗馬は初めてでござるよ! ニンニン☆ おろ? |
■アルト To:ラング |
よし、どうやらこれで全員揃ったみたいだね。 んじゃ、ラングの旦那、早速その屋敷とやらに案内してもらえるかい? 「ご令嬢」とやらの顔、私も早く拝んでみたくてね(^^) |
■ラング To:アルト、全員 |
そうだな。それじゃついて来てくれ。 |
ラングを先頭として、一行は広場に面した屋敷に足を向けた。銘板を見ると、どうやら持ち主はウォルド商会というところらしい。
門衛のつもりだろうか、陰気な感じの男がハルバードを構えて立っていたが、ラングが話をつけておいたらしく相手はすんなり引き下がった。
ウォルド商会の屋敷 |
邸内に入った一行は、建物の陰に停めてあった馬車の前までやってきた。近くに馬も繋がれている。
■ラング To:全員 |
着いたぞ、これが君らに護衛を頼む馬車だ。既に刑務吏、囚人は乗り込ませてある。御者ももうすぐ来るはずだ。 で、昨日も言ったように、馬車には全員乗ることは出来ない。 ・・・そうだな、後3,4人って所だろう。 それ以外の者には、こちらで用意した乗用馬を使ってもらうことになる。 |
■リムリィ To:ラング |
あ、馬乗りたいです〜(^^)/ |
■コリューン To:ラング&ALL |
コリューン、馬に乗りたぁ〜いっ(^o^)!! |
■ザック To:ラング&all |
馬か・・別にのれねえってことはないが、さすが飲酒運転はまずいだろ。 おれは馬車の方でのんびりと酒でものみながら待機してることにすっかな |
■アルト To:ラング&ALL |
出来れば私も馬車がありがたいねぇ。 馬じゃ、いざって時にすぐには魔法が唱えられないだろうしね。 |
■ヘルムンス To:ザック、アルト&ALL |
あなたたちや刑務吏の人が見張ってくれているなら、私は外で警戒に努められますね。 それじゃあ私も馬に乗ることにしましょう。 |
■ラウル To:ラング&ALL |
オレも馬の方がいいな。 馬車の中からよりは馬に乗ってたほうが何かあったとき対応しやすいし。 …馬の数が足りないってことは…ないよな?(^^; |
■ラング To:ラウル |
すまん、ここに用意してある3頭が用意できたすべてだ。 まあ、そっちで誰が乗るのか決めてくれ。 |
■ラウル To:ラング&ALL |
…そか(^^; それじゃあ、オレは馬車の中でゆっくりさせて貰うよ。 |
その時、ラングの声を聞きつけて馬車から神経質そうな若い男が顔を出した。
■男 To:ラング、全員 |
や、ラングさんお早うございます。お忙しいところ、わざわざお見送りに来ていただいたようでどうもありがとうございます。 そちらが護衛についていただけるという冒険者の方々ですか? (馬車から降りてきて、全員に一礼して) 小官、オラン市街衛視隊におきまして刑務吏を務めますハーシーと申します。短い旅となるでしょうが、どうぞよろしくお願いいたします。 |
■ヘルムンス To:ハーシー |
こちらこそ、よろしくお願いいたします。 無事に任務が達成できるよう、お互いがんばりましょう。 |
■コリューン To:ハーシー |
ハーシーさん、こんにちわ。コリューンです。ブラウニーにヨロシク☆ |
■リムリィ To:ハーシー |
(馬をなでている。なでなで。なでなで) かわい〜♪かわい〜♪ (なでなで。なでなで) え。あ………。 は、はい。よろしくおねがいします。 (ぺこり) |
■アルト To:ハーシー |
こちらこそ宜しく頼むよ(^^) ところで、例の「ご令嬢」は馬車の中にいるんだろう? ちょいと挨拶に行って来てもいいかい? |
■ハーシー To:アルト |
それは構いませんが・・・挨拶する甲斐がないと思いますけどねぇ。 まあ、入ってきて下さい。 |
ハーシーと向かい合う席に、20はちょっと過ぎたかという女が座っていた。入ってきた冒険者にもまるで関心がない風だ。
むしろ、積極的に無視しているようにも見える。
■ハーシー To:アルト |
昨日からずっとこんな様子で、まるで口を利こうとしないのですよ。まあ、口うるさい囚人というのもあまり聞きませんが、どうにも気になります。 |
■ヘルムンス To:ハーシー |
・・・それは少しばかり気になりますね。 もしかして、この護送の途中に山賊の手引きがあるのを知っているのかもしれませんねぇ。 それとも、護送先で待ち構えている運命を知っているとか。 ・・・あ、今のはもちろん冗談ですよ、ハーシー殿。 ただ、依頼を受けたからにはそういうこともありうるという心構えで行かねばならないということです。 |
■ナルシェン |
・・・・・・ |
明らかにナルシェンに聞かせるためのヘルムンスの発言だが、特に動じた様子はない。
■ハーシー To:ヘルムンス |
そ、そんな恐ろしい冗談はやめて下さいよ。こういう仕事をしていますけど、元来私は気が弱いのですから。 |
■アルト To:ハーシー&ナルシェン |
ははは、まぁそん時のために私たちがいるんだ。 そう心配することはないさ。 (・・・・にしても・・大したもんだねぇ。これだけの人間に囲まれて、ちっとも動じないってのは) 山賊の姉さん、私はアルトって言うんだ。短い間だけど、よろしく。 |
■リムリィ To:ナルシェン |
(にっこり) はじめまして、リムリィです。今日一日、護衛させていただきますね。 ………? (首を傾げて) (………なんか、元気ないみたい………) |
護送と護衛はやっぱり違うと思う。
■ラング To:全員 |
馬に乗る者は決まったか? 決まり次第出発してくれ、俺もいつまでも見送りしてるわけにもいかんからな。 |
■アルト To:ラウル |
確か、馬に乗りたいって言ってたのは、リムリィ、コリューン、ヘルムンス
の3人だったね。 人数もちょうど合うし、この3人に任せようか。 それじゃ3人とも、外の見張りは頼んだよ! |
その時、ラングの向こうから初老の男が声をかけてきた。着込んだ黒服・きりっと締めたネクタイなど、見事に「商家御用達の御者」然としている。
■バルスト To:全員 |
やや、遅くなりましたかな?わたくしが、この車を動かしますバルストですじゃ。ラング殿、皆様方にはご機嫌よろしゅう。 それじゃ、ぼちぼち出るとしますかのぅ。 |
■ラング To:バルスト |
おお、お前さんがまだなのをすっかり忘れていた。確かに御者がいなければ出発しようにもできないわなぁ。 |
■ヘルムンス To:バルスト |
こちらこそ、よろしくお願いします。 道中が無事に済むよう、お互いがんばりましょう。 |
■コリューン To:バルスト |
バルストさんも、こんにちわ。コリューンです。ブラウニーにヨロシク☆ |
■アルト To:ALL |
よしっ、いよいよ出発だね。 ラングの旦那、わざわざ見送りすまなかったね。 まぁ、こっちのことは任せて、建国祭の方がんばんなよ。 んじゃ、行って来るよ! |
■ラング To:全員 |
それじゃ、任せたぞ! (その時、オラン市に7時半を知らせる鐘が響きわたる) おおっと、いけねぇ!仕事に間にあわねぇや! |
ラングにせかされて、護送隊はオランの街を後にした。
曙光と落日の街道〜支道 |
オランから東、道なりに行けばパダに向かう曙光と落日の街道を護送隊は進む。
道中商人の馬車、農夫の荷車などと何度もすれ違い、やがて街道の本道をそれて収容所に向かう。
■コリューン To:誰にともなく |
(※お菓子をポリポリしながら) じぃさん 酒飲んで 酔っ払って 死んじゃった♪ ばぁさん それ見て ビックリして 死んじゃった♪ |
ただ、いかんせん支道は細く、すれ違うにも細心の注意を要することとなった。
■バルスト To:前方から来た荷車の御者 |
あー、もしそこの方、なんとか横によけて通してもらえませんかのぅ? なにぶんこちらの車は重く、小回りを利かせるのは大変なのですじゃ。 |
■リムリィ |
うにゅ〜(馬車が通れるようにしようと、うろうろしている) 混んでる所歩かせてごめんね〜(と馬の頭をぺたぺた) ふぅ。馬車から離れないようにしないと……… |
馬に乗っている冒険者は、横に道を譲った。無論向こうの荷台に注意することも忘れない。
向こうの馬車は荷台に馬草を満載し、なるほど人を隠すこともできそうだ。
■前方から来た荷車の御者 To:バルスト |
や、手早く道を空けて頂いて申し訳ないです。 それでは路肩に幅寄せして・・・ うわぁっ! |
路肩の軟弱な地盤を踏み崩し、向こうは見事に横倒しになってしまった。
馬草の束が道端に散乱する。
■リムリィ |
わっ(巻き込まれないように、荷車から離れる) ひぇ〜(@_@)びっくりしたぁ………。 (とりあえず、護送馬車の方へ寄って、荷車の様子を見ている) |
■コリューン To:横転した馬車の御者 |
OH〜(@o@)!! ダ〜イジョウブ、デスカ〜?? こりゅーんモ、オテツダイシマ〜ス☆ (※馬から下りて、荷物を拾う) |
■コリューン To:馬車の中の人 |
(※お菓子の袋を馬車の中に投げ入れて) コリューンは手がいっぱいだから、コレ代わりに食べててネ♪ |
■アルト To:馬車の人 |
ん?何か今、外ですごい音がしたね。 何かあったのかな・・・ちょいと外を見てくるよ。 (席を立つと、馬車の窓からひょいと顔を覗かせる) ぅあ〜、こりゃ大変だね(^^;そっちの馬車の人、怪我は無かったかい? |
■ラウル To:馬車の中の人 |
(アルトの横から外を覗いて) …ん、オレちょっと降りて向こうさんを手伝ってくるわ。 |
■向こうの御者 |
あいたたた・・・ いやぁ、どじっちゃいましたよ。 |
■ラウル To:前方から来た荷車の御者 |
…大丈夫か? 荷車起こすのとか、手伝おうか? |
■リムリィ To:ラウル |
(ちょっと離れたところから) あの〜だいじょうぶですか〜。 |
■ザック To:ラウル&all |
(酒をのんでぐっすりねていたが物音に気がつきおきる) ん〜あらら事故ったのかぁ? おーがんばれラウルおれが力仕事やると逆に足手まといになるかもしれねえからな ゆっくりまってましょっと |
馬車の片づけを手伝うのはコリューン、ラウルの二人ということになった。
■向こうの御者 |
や、片付けに人手を出していただけるとは全くありがたい限りです。なんせ・・・ |
2人が荷馬車の陰に回り込んだところ・・・
■向こうの御者 |
・・・これで一応各個撃破の形にはなりますからねぇ。 お嬢は返してもらいますよ! |
馬草の束を引きちぎって、中からいかにも雑魚山賊然としたなりの男どもが飛び出してきた。その数、8人。状況:
戦闘:第1ラウンド |
戦力分断に成功した形の山賊側。だが、ソード・ワールドに「包囲効果」ルールは無いわけで・・・(^^;)敏捷度21:
コリューンから先制のスネアが飛ぶ。2Dが走り(9)、コリューンに斬りかかろうとした山賊C(7)は見事にすっ転んだ。
(これ以降、()内の数値は2Dの出目を示します)
■コリューン To:ザコC |
でんでんでんぐりかえって、バイバイバイ♪ っと |
敏捷度18:
■ヘルムンス |
・・・しまった!気を付けていたはずなのに!! こうも早くのお出ましとは、少々注意がたりなかったか・・・ |
そう呟いて下馬したヘルムンスは、ざっと周囲に視線を走らせる。(6)敏捷度15:
窪地・岩陰がそれなりにあり、伏兵の可能性は否定できない。
■リムリィ |
ひいふう………8人かぁ………なんか、いっぱいいる………。 |
状況を把握するためもあって、リムリィは騎乗のまま前進。というか、向かってくる相手がいないので振り上げたメイスの落としどころがないらしい(笑)。
■ザック To:アルト、リムリィ |
(コリューンがおいていったお菓子を食べながら馬車の窓から状況をみる) なんてありがちな状況だ・・・ こりゃなんにもしないわけにはいかんなあ・・・ とりあえずこっちには近づかせないようにしろよ アルト!おれが窓から牽制しとくからやつらを中にはいらせねえようにしといてくれ |
■アルト To:ザック&ラウル&コリューン |
よしきた、任せときな! (馬車の扉から外を覗いて) と、結構人数いるねぇ(^^; こりゃ、バラバラに戦うのは不利かな・・・ ラウル、コリューン!戻っておいで!!ひとまず馬車を固めるよ! |
山賊が馬車に向かってこないことを確認してから、コリューンが退くのを援護するために「プロテクション」を発動させる。敏捷度12:
ザックは馬車の中で周囲を警戒している。
■ナルシェン |
ヽ(´_`)ノ |
当のナルシェンは、救助(?)が来たというのにそしらぬ風だ。むしろ積極的に無視しているようでもある。
■ディール |
(向こうに2人、こっちに3人、あと馬車の中か・・・ とりあえず手勢をまとめて、それからだな) |
御者ことディールは様子を見ている。敏捷度11:
■ラウル |
ちっ。 |
舌打ちしつつラウルは腰のダガーで山賊を迎え撃つ。(5)
一撃は見事に山賊A(5)を捉え、山賊Aは深手(5点のダメージ)を負った。
■山賊A |
うがっ! |
敏捷度:10
数では勝っている山賊だが、1人に3人も4人もで斬りかかるわけにもいかない。ラウル、コリューンにそれぞれ2人ずつが襲いかかり、
残りはディールに従うべく横転馬車手前に移動する。
■山賊A To:ラウル |
まだまだぁっ! |
山賊Aの一撃(9)。が、さっきの一撃が響いたか今一つ精彩を欠き、ラウル(7)に軽々と避けられてしまった。
■山賊B To:ラウル |
これならどうだっ! |
山賊Bの一撃(6)も、ラウル(8)にしてみれば目を閉じていても避けられるような水準のものでしかない。
■山賊C |
もがもが・・・ |
山賊Cは顔から地面に突っ込んでもがいている。
■山賊D To:コリューン |
この女ァッ! |
いかにも芸のないセリフと共に繰り出された一撃(7)も、コリューン(7)にかすらせることすらできない。敏捷度:0
■周囲で一斉に |
そこまでだ、街道警備隊に逆らいたいものは前に出ろ! |
一斉にかかった声と共に、大きめの岩陰、丘の稜線の向こうなどからハード・レザーに身を固めた騎乗の兵士たちが姿を現した。ざっと見ても10人以上はいるようだ。
■ディール |
なにっ、街道警備隊だと!?そんなのがこんな都合良く出てくるわけが・・・ まさか、ハメられたか!? |
■街道警備隊の指揮者 To:山賊 |
警備隊詰所に通報があってな、お前らがこの馬車を襲うことはお見通しだ! わかったらさっさと武器を置くんだな! |
■ディール |
・・・ちっ、なるほど面白くない状況だな。 わかった、投降しよう。 |
■ヘルムンス |
あれはたしかに街道警備隊の紋章・・・たばかっているわけではなさそうですね。 しかし、山賊の襲撃を知って駆けつけたにしてはあまりにも突然で不自然、 おまけに早すぎる。 とすれば、私たちの情報は山賊はおろか街道警備隊にもつつぬけだったという ことですね・・・ まったく、どこが極秘なのだか・・・(--; |
■リムリィ To:ラウル&コリューン |
ふに……… (少し首を傾げて) ええっとぉ………。 なんていうか、ラウルさん、コリューン、とりあえずこっちに来ませんか? なんだか、戦わなくていいみたいだし………。 |
■ラウル |
(頬をポリポリ掻きながら馬車にの方に戻る) …でもな〜んか、拍子抜けしちゃったなぁ… |
ややあって。
■街道警備隊の指揮者 To:パーティ |
突然失礼しました。なにしろ今朝オラン市衛視隊から情報提供があったばかりで、山賊の動向を追うのに手一杯でそちらと連絡を取る時間がありませんでしたので・・・ あ、今情報提供者が追いついてきたようです。詳しい話は彼から聞いてもらえますか? |
追いついてきた、街道警備隊への情報提供者とは・・・?(続く)
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