妖魔が村にやってきた
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終章その2
闇は闇へ

ダーナは妖魔たちに剣を向け外へ出るよう促し、レンシオを連れて2 人だけで妖魔たちとともに妖魔の住処であったドームを後にする。
その足取りは心なしか重い。

■ レンシオ To:回想、独り言
 ただ………知的レベルが違うだけなんだよ………。繁殖力が非常に強く、いくら駆 除しても人間に害を与え続ける………。
やっていることは同じだ………。木酢を使って畑の害虫を殺すのも、武器でゴブリン を殺すのも………。同じ害虫駆除なんだ………。
 妻:「しかし、所詮はそれも私たち人間の手前勝手な都合に過ぎないのですよ?彼 らは私たちと同じように、自分の利のために動いているだけなのですよ?」
………たとえ殺さずに追い払っても、他の誰かにいつかは害を与える。今回みたいに 子供達が犠牲になるかもしれない。奴らもいつかは誰かの手に掛かって殺されるだろ う………。後か先かの違いだけだ………。
 妻:「………あなたがそこまで言うのでしたら、私はもう何も言いません。あなた の行動も自然なる行為だとしておきます………。」

(妻の悲しげな表情を思い浮かべながらふと我に返る)
………ゴブリンを相手するのは何時だって嫌なものだ………。

■ ダーナ To:レンシオ君 
…仕方ないよな…レンシオ君、思い悩むだけ辛くなるぞ。
ただ、その気持ちは冒険者で或る限りずっと持ち続けていこうな…。

洞窟の外は、木漏れ日の差し込むうららかな森。日は高く昇り、昼時 に近づいたことを告げています。
美しい鳥のさえずりも、今はダーナたちの耳には入らない。
ただ重い雰囲気だけがその場を支配し、その他のものを、たとえ鳥の さえずりさえもいっさい寄せ付けない。

ダーナはブロードソードを天高く掲げると、妖魔達の首めがけて振り下ろす。
響きわたる断末魔があたりの静寂をうち破り、飛び散る血しぶきが景色を染める。

■ レンシオ To:ダーナ
ゴブリンが最後まで戦い続けていたなら、まだ気分的にましだったかもしれませんよ ね………。
せめて葬送くらいしておきましょう………。

(うろ覚えの葬送儀礼をすませてから、渡された保存食を供える)
………これはお前達のものだ。もっていきな………。

さて、と………戻りましょうか、オランに。

■ ダーナ To:レンシオ君 
うむ、全くだ…。

−ゴブリンの墓に手を合わせる。

……オランか…生きて行く為にも稼がねばならん!
さて!次はどんな依頼が待っている事やら!

2人はゆっくりと立ち上がると、重い足取りでオランへの道をゆく。

・・・・・
・・・・・・

ここは、オランの銀の網亭。
仕事を、酒を求める冒険者達であふれかえるにぎやかな場所。

■ ヴェアリアス To:ダーナ&レンシオ
(酒場に二人が入ってきたのを見つけて)
あ、二人が帰ってきたわ。
(手を振って)
ダーナさーん、レンシオさーん、こっちこっち。(^^)
みんな待ちくたびれてるよ。フェイス君なんか迎えに行くって飛び出しそうになってたんだから。
・・・・って、あれ?フェイス君どこ?

■ フェイス To:ダーナ&レンシオ&みんな
(ダーナ達が酒場に入ってきたあとしばらくしてフェイスがトボトボ入ってくる) ………ひどいや〜ダーナ、レンシオ〜。僕遠くから一生懸命呼んでたのに知らんぷり して行っちゃうんだもん…
きっとちょっと合わないうちに僕のことなんか忘れちゃったんだね〜。きっときっと そうなんだよ、シクシク(T◇T)

■ ダーナ To:ALL 
− 暫くの後に。

いゃぁ、すまん、すまん。
ちょっと、前の仲間に会ってな立ち話をしていたんだ。
さて、飲もうか!

■ レンシオ To:ALL 
やぁ。みんな、もう戻っていたんだ。遅れて悪かったね。
えーと、報酬は………?

………ああ、これ?ひぃふぅみぃ………はい、確認。

せっかく依頼も無事に終わったことだし、乾杯しようか?俺のおごりのエールで。
ヴィクター、乾杯の音頭はよろしくね。

■ ヴィクトール To:レンシオ&ダーナ
あっ、レンシオ兄ちゃんとダーナ兄ちゃん、おかえり!遅かったね。
ん?レンシオ兄ちゃん奢ってくれるの? それじゃあ、オレ何食べようかなぁ〜・・・えっ?エールだけなの?ちぇっ。

■ ヴィクトール To:メンバー
(エールがテーブルに届くとおもむろに立ち上がって)
えー、ごほん!・・・色々ありましたけど、無事子供たちも見つけられて今回の 冒険も終了できました! そのお祝いとついでに次の冒険も楽しく無事成功できるように願いつつ、神様へ の感謝を込めて乾杯したいと思います。

・・・それじゃあ、カンパーイっっ!!
(乾杯と同時にエールを一気のみ)
・・・あぅっ、何か地面がゆらゆら揺れてる・・・よぉぉ〜〜。
(初めての一気でぶっ倒れるのであった。)

■ フェイス To:みんな
かんぱ〜い! みんなおつかれさま〜♪
…あははっ、ヴィクターだいじょーぶ?(^^)
ごきゅごきゅごきゅ…んーっまいっ!!
やっぱり、お仕事のあとのミルクは最高だね♪(ミルクスマイル(^0^))

(…これで僕も「ぼーけんしゃ」になれたかな? 少しぐらいなら、なれたよね♪  次のぼーけんも楽しみだよっ!!)

こうして、1つの小さな冒険談は幕を閉じる。
明日になれば、再びスリルを求め冒険へと旅立つことだろう。
しかし、今は彼らの活躍に乾杯!!


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