村の外れの洞窟 |
各々が武器を構え慎重に奥へと進む。
果てしない闇と、時折頬をなでるしめった空気。そして、うなり声のような音がいっそうの不気味さを醸し出す。
■ ヴィクトール To:メンバー |
(肩の上でちょっと怯えるリッキーに合わせるように、ごくっと喉を鳴らして)
暗いね・・・あの音は何かの・・・声かな?それとも只の風の音なのかな・・ ・。 |
■ ヴェアリアス |
光の精霊ウィル・オー・ウィスプ・・・光の化身にしてもたらすものよ・・・ |
ヴェアリアスの召還した光の精霊が闇を振り払う。
苔のこびりついた岩肌の道が、まるで冒険者たちを誘うように奥へと続いている。
■ ヴィクトール To:メンバー |
それじゃあ、ヴェア姉ちゃんのおかげで明るくなったし・・・みんなで奥に行こ う。 |
■ ヴェアリアス To:メンバー&子供たち |
ちょっと待ってくれる? (子供たちに振り返って) キャオ君、みんなを連れて先に帰っていてくれる? 大丈夫。心配しなくていいよ(^^)(にこっ) |
■ フェイス To:ヴェア |
ま、魔法だあっ!!
うわ〜うわ〜すごいなぁ!!(感動) へ〜ほ〜ふぅ〜ん(感心) |
■ ヴェアリアス To:フェイス |
さわらないで!怪我するわよ! これはエネルギーの塊なんだから! |
■ フェイス To:ヴェア |
えっ!? そうなの? ふぅ…あぶないあぶない… …でも、すごいや! いいなぁ〜魔法〜♪ |
■ ヴィクトール To:フェイス |
(ウィスプに触ろうとするフェイスの様子を見て) 懐かしいなぁ、オレも昔同じ事言われたっけ・・・。 (何やらしみじみ懐かしむ) |
しばらく奥へと進むと、分かれ道に突き当たる。
■ ヴィクトール To:メンバー |
う〜んと・・・。 (吟味するように目を凝らして双方の分かれ道を見比べる) 道が分かれてるけど、どうしようか? |
■ フェイス To:ヴィクター&みんな |
一応僕、聞き耳してみるね♪ |
右側から、うなり声のような音が聞こえてくるように感じる。
■ フェイス To:ヴィクター&みんな |
どうやら右の方に何かいるみたいだね……うなり声が聞こえるよ。 このまま右の方に進む? それとも煙でいぶし出すとかしようか? どうする? ヴィクター、みんな。 |
■ レンシオ To:フェイス |
右から聞こえてくるんなら、先に右を確認するまでじゃないか? 子供達は物音に驚いて逃げてきたわけだから。 |
■ ヴィクトール To:フェイス&レンシオ |
うなり声・・・今度は風の音って事はないよね? うん、レンシオ兄ちゃんの言うとおり、やっぱり右の方は確認すべきだよね。煙 は良いけど洞窟の中なんだから、こもっちゃったりしないかな? |
■ ヴィクトール To:フェイス&ALL |
えっ、うん分かった。じゃあ、ちょっと調べてきてよ。 (と、フェイスが行った直後) フェイス君、明かりとか何も持っていかなかったけど大丈夫だったのかな?グラ スランナーって暗いところも見えたっけ? |
そして、右側へと偵察に出るフェイス・・しかし・・・
■ フェイス To:みんな |
(しばらくして無言で帰ってくる) ……暗くて何も見えなかったよぅ〜〜〜シクシク。 |
■ ヴィクトール To:フェイス&ALL |
あっ、お帰り。やっぱり真っ暗じゃ見えないよね。・・・どうしようか? |
■ フェイス To:みんな |
明かり持っていったら結局相手に気づかれちゃうよね… それだったらみんなで行こうよ! |
■ ダーナ To:ALL |
よし!OKだ。 何が出て来るのやら楽しみだ…。 −真剣な表情で剣を構える。 |
■ フェイス(独り言) |
(さすがダーナはすごいや…。いや、ダーナ以外も、僕以外はみんな落ち着いている
かも。 僕もいつも通りにしてるつもりなのに、急にドキドキが激しくなっておさまらない よぅ。 ………と、とりあえず、みんなの足引っ張らないように頑張らなきゃ、頑張らな きゃ…) 《あらためて初めてこういう状況になって、ちょっとふるえてたりします》 |
警戒しつつ奥へと進む。不気味なうなり声はますます大きくなり、声 の主に近づいていることを物語っている。
■ レンシオ |
冗談のつもりで、子供に言ったんだがまさかほんとだったりするのかな…… |
右の通路の奥はちょっとしたドーム状にひらけている。光の精霊に照 らし出されたドームの中央には赤褐色の肌をした妖魔が武器を構え殺意の こもったまなざしで冒険者たちをにらみつけている。
■ レンシオ |
嘘から出た誠、とはよく言ったもんだ…… |
■ フェイス |
あ、あれが…ようま…?
……ゴクッ |
■ ヴェアリアス To:(独り言) |
(何かを言おうとして口を開く) ・・・・話が通じる状態じゃなさそうね・・・・ |
■セリス To:妖魔語話せる人 |
降伏を呼びかけてみてもらえませんか? 無益な殺生はしたくありません。 彼らだって生きる為に戦おうとしているのですから。 |
■ ヴィクトール(ゴブリン語) To:妖魔 |
(妖魔の様子を見て) えーっと、オレの言葉分かる?何で怒ってるのか分からないけど、 とにかく話を聞くつもりはあるからさ、戦いとかしちゃう前に話し合ってみよう よ? |
■ホブゴブリン(ゴブリン語) To:ヴィクトール |
はっ。話し合いだと? 人間風情が何をほざく。 貴様らごとき、この俺様がひねり潰してくれるわぁ。 |
■ ヴェアリアス(精霊語) To:妖魔 |
ここで何をしている? この洞窟は人里に近く、お互いに不幸しか生み出さない。 理由無く、すこしでも平穏を望むならここから立ち去ってはもらえないだろうか? そうすれば、私達にも戦う理由はない。精霊は戦いの道具ではないのだから。 |
■ ダーナ(共通語) To:ヴェアリス |
何を言ってるんだ? 相手は妖魔だろ? 話が通じる相手なのか? |
■ ヴェアリアス To:ダーナ |
妖魔の中には私たちと同じ言葉を話す種族がいるの。 彼らはいくらか理性的だから・・・ずる賢いともいうけどね。 とにかくお互い無益な争いは回避したほうがいいでしょ? |
■ ヴィクトール To:ヴェアリアス&ダーナ |
うん、ヴェア姉ちゃんの言うとおりだよ。・・・まぁ、ちょっと見た感じだと興
奮してるみたいだけど。 奇跡の力で落ち着かせることもできると思うけど、手で触れないとダメなんだよ ね・・・。 |
■ゴブリンシャーマン(精霊語) To:ヴ ェアリアス |
何をしているかだと?我々はここで暮らすことを望んでいる。ただそ
れだけだ。 我々の生活を脅かす存在は排除するのみ。それがイヤならお前たちがこ の地を去ることだな。 |
■ヴェアリアス(精霊語) To:ゴブリンシャーマン |
・・・・残念だがそれはできない。 もはや私達は移動することはできない。おまえたちより長くこの地にいるのだか ら。 しかし、このままではいずれお互いの領域は衝突する。 私達のなかには無抵抗な幼い子供もいる。 その幼い子供にまで容赦無く手にかけようというのなら・・・・ |
■ヴェアリアス To:メンバー |
・・・・話し合いに応じてくれそうにないわ。 彼らはここに住むつもりなんですって。 いまここで追い払っただけでは解決しそうにないわね。 |
■ ダーナ To:妖魔 |
大人しく引き下がれば怪我もせずに済むものを…。 ふん、所詮妖魔か。 後腐れの無いように、きっちり成仏させてやる! |
はからずも戦闘に突入。やはり、人と妖魔が理解し合えることはないのだろうか・・・・
冒険者たちの冒険は、まだまだ続く。