囚われの異邦人
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第3章〜その5〜
迷探偵ジルの推理

午後。今度は二手に分かれず、全員で行動することにしました。
目指すは・・・・

☆From:ダーナ To:ジル殿&みんな
「敵を知らば百戦危うからず。」とも言うし領主の館に行ってみよう。
あと、自警団のうろつきそうな所を当たってみようか。

・・・・だそうです。もめ事がなければいいのですが・・・・。

領主の館は観光名所になっているだけあって、結構きれいな建物です。自警団員らしき人々があわただしく出入りしています。

☆From:ダーナ To:みんな
ふむ、えらく自警団員がウロウロしているな。 緊急事態って感じだなこれは....。 さて、この状況で突入は賢明とは言えないと思うぞ。 一時撤退して、ここが手薄になるのを待ってはどうだろか? 例えば旧詰め所の調査を先にやるとかな。

☆From:レンシオ To:みなさん
 まぁ、何にしても私たちはザドクさんを見つけないことには行動する上での根拠も なくなるわけですし、現状を把握するでもザドクさんに聞かないといけないことがい ろいろあるわけですからね。
 何とかザドクさんが唯一いるだろうと思われる場所−旧詰め所−に向かいましょ う。
 そこにいなければ、また新たな仮説も立てられますよ。ザドクさんがこの町にはも ういないだろう、と言う仮説ですけどね…。

☆From:ヘルムンス To:レンシオ&ALL
ザドクさんが捕まっているとすれば、おそらくいるのはそこ、 すなわち旧詰所の地下牢でしょうね。
そうすれば、午前中旧詰所に自警団の連中がうろついていたのも分かります。
旧詰所の地下牢にいるとすれば、われわれが使った下水道を経由して行って みてはどうでしょう?
すくなくとも、詰所の回りよりは見張りも少ないとおもいますよ。

☆From:ヘルムンス To:レンシオ&ALL
私もそれに賛成ですね。
時間が勿体ないですし、さっさと行きましょう。

☆From:ダーナ To:ヘス参謀&みんな
ふむ、それがいいんじゃないか。 まさか自警団も出ていって所から入って来るとも思うまい。

☆From:シーアン To:リーダー
 そんなもんかねぇ?
ま、こっちの方が向こうも見張りにくいとは思うぜ。

そして、下水道施設へ移動。
あたりには全く人の気配もなく、怪しい物音もありません。

☆From:ヘルムンス To:みなさん
さて、怪しい物音もしませんし、危険な気配もありませんね。
今なら言っても大丈夫ですね。じゃあ、いきましょうか。

さて・・・・脱出したときとは逆方向に下水道を進んで・・・・
そして、地下牢に到着。

☆From:ミルマ To:ALL
ここが一番奥の部屋で、2 つ隣にフィービーさんがカンキンされてたのよ。 ザドクさんがいるとしたら、それ以外のお部屋かなぁ。 だって、未知の病のウタガイのある人と同じ牢屋に入れるなんて、 伝染ってっていってるよーなものだもの。

それぞれの部屋を調べてみますが、誰もいません。

仕方ないので、再び下水道を通って出ることにしました。

☆From:レンシオ To:みなさん
 …ザドクさんが捕らわれていなかった、と言うことは、ザドクさんはもはやこの町 にはいない可能性がとても高いですね。
 依頼なくしてこの先どうしたものでしょう?とりあえず町を安全にでるために、 フィービーさんの汚名をはらしますか。

☆From:レンシオ To:みなさん
 汚名を注ぐとしたら…これはもう、フィービーさんを診断したと言うアルジャーノ ン医師に直接話して理解を求めるのが一番でしょうね。
 午前中に騒ぎを起こしたばかりですから、ちょっと危険かもしれませんので、まだ 顔を知られていない私、ヘルムンスさん、ジルさんで行きましょうか。
たとえ彼が誤診したのは事実であるとしても、彼に悪意があったかどうか…。それに 市民からの評判自体も悪いものではないようですし。
 彼と話をして、フィービーさんを診断したあと何か手を打とうとしたかどうかなど を聞いてみましょう。わざと誤診したのでなければ、明確に答えられるはずですから ね。…でなくば、やはり何かやましいことがあるというわけですよね。

☆From:ヘルムンス To:レンシオ&ALL
うーん・・・これ以上リスクは犯したくはないのですが・・・
ザドクさんと合流できるあてがない以上、真相を知っていそうな人は彼だけ なのもたしかですし・・・
行くしかなさそうですね。

☆From:ジル To:メンバー
とりあえず、フィービーが未知の病ではないとわかれば、この騒ぎも一 段落は付くだろうからの。
しかし、また話がこじれれば、今度こそ力押しになるかもしれん。
その時、ワシらだけではちと不安じゃの。。。
一応、ダーナたちも近くで待機知ておいた方がよさそうじゃな。

☆From:ダーナ To:ジル殿&みんな
分りました。
それでは見つかりにくい所に少女も連れて隠れていましょう。
それと我々、後続隊の踏み込みのタイミングはどうしますか?
窓ガラスに石でもぶつけて貰えればわかるのですが。

☆From:ヘルムンス To:ダーナ&ALL
わかりました、部屋の窓ガラスに注意しておいてください。
魔法の明かりをかけるか、小石をぶつけるかしますから。

アルジャーノン邸は、先ほどダーナたちが来たときと変わりありません。
自警団員も周りには見あたりません。

☆From:レンシオ To:ジル、ヘルムンス
今のところ、見た目は安全なようですね…。
じゃあ…いきましょうか。

☆From:ジル To:レンシオ、ヘルムンス
うむ。できるだけ用心してな。
まぁ、まさか武器を構えて入るわけにも行くまいがの(^^;)

☆From:レンシオ To:中の人
(ドアをノックしながら)
すいませ〜ん、アルジャーノンさんに面会させていただけないでしょうか?

☆From:メイド To:レンシオ
あ、はい。
しばらくお待ちください。

しばらくして・・・・

☆From:メイド To:レンシオ
どうぞ・・・こちらです。

と言って、案内してくれます。

案内された場所はちょっと広めの書斎です。
書物などが雑多に積み上げられていたりします。
中にはアルジャーノンしかいません。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
 どうも、初めまして。貴公のお噂はかねがね耳にしております。
 ところで、監禁先から先日逃げ出した未知の病を持った人について少し聞きたいこ とがあるのですけど…よろしいでしょうか?
 未知の病だと思った根拠、監禁してそのままだった理由とか、現在病気の解明にど う動いていらっしゃるのでしょうか?

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
ふむ。そのことか。
根拠か?私の学者としての勘がそう言ったのだ。
症状は風邪に非常に似ているが、ただの風邪ではない、とな。
監禁というのは人聞きが悪いな。せめて隔離と言ってくれないかね?
どのように感染するかもわからんのに、むやみには近づけないよ。研究 の途中であるしな。
一応、彼女の血液のサンプルを取って調査しておる。
弟子の中には、ただの風邪ではないか?と言う馬鹿なことをぬかす者も いるようだが・・・・。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
はぁ、なるほど…
ところで、同様の症状の人は最近他にもいませんでしたか?
あと聞きたいのですけど、その女性はどう言った感じの人でしたか?

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
最近はいないな・・・。
以前・・と言っても1年前ぐらいか・・・別の症状の未知の病を診断し たことがある。
その患者は、努力もむなしく亡くなってしまったが・・・
女性?あぁ、あの少女のことか。まだまだ若い、女性と言うよりは少女 と言う感じだったよ。
前途が多望だというのに・・・。冒険者に連れ去られてしまったようだ な。
居場所が掴めねば、救いたくても救えない・・・。
全く、とんでもないことをしてくれる奴もいたものだ。
この病が蔓延するようなことがないよう、祈るしかない・・・。

そう言うと、アルジャーノンは下を向き沈痛な面持ちで首を振ります。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
少女…

あのぉ…その少女の特長というは(フィービーの特徴を言う)と言った感じ ではなかったでしょうか?
もしそうなら、それは多分、数日前オランをでたっきり帰ってこない私の知り合いな んですけど…
彼女は風邪をひいていたんです。

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
ん?君はあの少女のことを知っているのかね?
風邪?君ぃ、馬鹿なことを言っちゃいかんよ。
確かに、風邪に症状は似ているが、あれはただの風邪ではないよ。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
そうだったんですか?
風邪って診断されたんですけどね…
どう言ったところが、風邪とは違うのですか?

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
うむ、確かに見た目は風邪そのものだよ。
症状に関してもそう言える。
まぁ、私としても漠然とした物しか感じ取れなかったのだが・・・

おめーは本当に学者か?(笑)>アルジャーノン

☆From:ヘルムンス To:アルジャーノン
私どもの仲間が不躾な質問を続けて、失礼をいたしました。 (と深くおじぎ)

じつはここにいるドワーフなのですが、標準語こそ話せませんが こう見えてもドワーフの達の里では高名な治療師で通っているも のなのです。
彼に今起こっている事件を話したところ、街の危機をほってはお けん、ぜひとも協力したいと申し出ているのです。

もちろん我々が手伝わせていただく立場なので、報酬などはいた だきません。未知の病を発見した名誉もアルジャーノン先生のも のです。
彼は、病に苦しむものが1人でも救えればそれで幸せだと、そう 申しておりますから。

おいおい(^^;;

☆From:アルジャーノン To:ヘルムンス
ふむ・・・申し出はありがたいのだが・・・
私も学者の端くれとして、それなりのプライドがある。
それに、今は肝心のクランケが行方不明だ。
今ある資料では、どうにも・・・・

☆From:ヘルムンス To:アルジャーノン
しかしこのまま手をこまねいているわけにもいかないでしょう。
このままではそれこそ1年前の悲劇を繰り返すことになりますよ。
・・・あ、参考までにその1年前の悲劇とやらを少し教えていただけ ませんか?
やはりこの街に来た流浪の民の持っていた流行り病で、隔離などを おこなっていたのでしょうか?

☆From:アルジャーノン To:ヘルムンス
う・・うぅむ。そうは言ってもねぇ・・・君。
1年前かね?この街に住んでいた男性が、突如吐血してね。
私が診断したのだが・・・どうにも、見たことのない病でね・・・
やむなく隔離して、研究を進めていたのだが・・・・間に合わずに・・・

そしてうつむくアルジャーノン。

☆From:ジル To:アルジャーノン
はっはっはっはっはっ
そういうことじゃったか。
レンシオ、ヘルムンス。もう芝居はよかろう。この人ではないようじゃ。

いや。アルジャーノン殿。驚かせてすまん。
実はワシらはな。ある事件を探る為にこの街に来たのじゃよ。
さっきのことは嘘じゃ。そのことに関して気分を害したのなら、それは謝るがの。
言い訳が代わりに、良かったら事情を聞いてもらえるかな?
ここの住人なら当然知っておると思うが、この街で若い娘が神隠しに会うという 事件があったじゃろ?ワシらはその事件について調査しておったのじゃよ。
街で話を聞くところによると、アルジャーノン殿が未知の病の患者を隔離知てお るという話ではないか。それも隔離されてたのが若い娘で、その娘がさらわれた と街では噂になっておる。しかも、未知の病騒ぎは前にもあったというのじゃ。
それでな。「もうこれは何か事件に関係あるに違いない!!」とそこの男が言い 出しての。それで探りに来たというわけじゃ。
いやいや。疑って本当にすまん。ほれ、レンシオ、お主も謝らんか!!

なぜにレンシオに振る・・・(笑)
最初に言い出したのって、ヘス参謀じゃぁ無かったっけ?

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
へ?
は、あはははは(^^#)
そ…そう言うわけ、なんです、はい。(−−#)
申し訳ありません…。

あの、そう言うわけで…神隠しについて、何かご存じありませんか?

☆From:ヘルムンス To:アルジャーノン
申し訳ありませんでした。(深々と礼)
ただ、我々も困っている人々を助けたいという一心で動いているという ことだけは事実です。
それだけは信じてください。

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
ん?嘘・・・だったのかね?
まぁ、事件の調査というなら仕方のないことだろうな。冒険者というの も何かと苦労する職業であろうし。
君たちの無礼については、目をつぶる事にしよう。

神隠し?あぁ、確かこの街でそのような事件が起こっているとは聞いた ことがあるな。
しかし、私はそれについて何も知らないし、また私自身、全く関わりの ないことだな。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。(_ _)
あの、お詫びのつもりというのもなんですが、私たちも誘拐されたその病人を調査し ながら探してみます。
この前手配書が回っていたのをみかけたんですが、ようは自警団に引き渡せばいいん ですよね?
ところで、何で自警団なんです?こちらの診療所には病人を入れておく部屋ならあり ますよね?

☆From:アルジャーノン To:レンシオ
あぁ、そうしてもらえると助かる。この街の存亡にも関わることなので ・・・・
ん?なんで、自警団なのかって?
まぁ、病室があるにはあるが、きちっとした隔離施設はなくてね。
感染経路や感染力が不明な以上、他の患者さんもいることだし、きちっ と隔離した方がよいと思って、自警団にお願いしたのだよ。

☆From:レンシオ To:アルジャーノン
なるほど、そう言うことだったのですか。

分かりました。では出きる範囲で探してみます。
色々とご迷惑をおかけしました。では、失礼します。

☆From:ヘルムンス To:アルジャーノン
あ、ちょっと待ってください、最後に1つだけ。
実は昨日、ちょうど騒ぎがおこり始めたころに公園で誰かを待っている ような不審な男を何度も見掛けたのです。
もしかしたら、彼が少女の行方を知っているかもしれません。
確かこういう感じの男だと思ったのですが・・・ご存知でしょうか?
(といってザドクの似顔絵を見せる)

☆From:アルジャーノン To:ヘルムンス
いや、このような男は知らないな。

そして、アルジャーノン邸を出る3人。

☆From:ダーナ To:ジル殿&レンシオ君&ヘス参謀
おっ、無事に出てこれたようですね。
合図が無いって事は荒事は無いようでしたがどうでしたか?
事件について何か手がかりでも有りましたか?

☆From:ジル To:ダーナ
うむ。どうやら話を聞くところによると、アルジャーノンは事件とは無 関係の様じゃな。
今回の件も、ただ単にアルジャーノンが風邪を未知の病と勘違いしておるだけの ようじゃ。他にもいろいろ話を聞いたが、アルジャーノンが誘拐騒ぎに絡んでお る可能性は無いと考えてもいいじゃろうな。
残念ながら、フィービーの手配は解けんかったがの。

☆From:シーアン To:フィービー
 そうか、誤解は解けなっかったか・・・。
(フィービーの方を見て)
こんな町、さっさと出て行きてーな?
ザドクなんかおっぽって、オランへ帰るか(笑)

☆From:フィービー To:シーアン
あ・・・はい。
でも・・・無理はしないでください。
(目が潤んでいる)

☆From:ダーナ To:リフォード君&みんな
ふむ、アルジャーノンはシロだったのか...。

んん、そうだな、帰りたくなったなオランに。
しかし、仕事を途中で投げ出す訳にはいかないよな。
さて、後、残るはザドクの足取りと自警団の動きについてだ。
どっちから片付けるか?

☆From:ジル To:ダーナ&メンバー
ん??んん??ダーナ、今????

‥‥‥そ、そうか。。。そういうことじゃったか‥‥‥

みんな、ようやくこの事件の真相が見えたぞい。
ワシとしたことが、すっかり躍らされてしまったわい。。。。
やっとわかったぞ。。この、今回の依頼の真相‥‥‥全てを仕組んだ犯人がな

それはな、、、、

迷探偵ジル。どんな迷推理を披露してくれるか?
ジルの推理した真相とは?まるでテレビアニメのような引きだ(笑)
livelierの冒険はまだまだ続く。

第3章その5〜fin〜


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