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四日目の野営地 |
☆From:スレイ To:ALL |
どうやら、彼(山賊f)は逃げ出したみたいですね。どうします、みなさん? なるべくなら、捕まえた方がいいと思いますが・・・もう遅いですかねぇ(^^;; あ、こっちのおぢさん(山賊a)のほうは後2分もしたら元に戻っちゃいますので・・・ |
☆From:アトール To:ALL |
リグとシオンと俺で追いかけようぜ。 一応、情報はしっかり得てから逃がした方が後々生きてくるかもしれないしな 罠の場所はだいたい覚えてると思うけど、間違えてかからないよう、あの男の直後を追いかけるようにしようぜ。 |
などと話してる間にも敵f(Kの−1)は彼らから遠ざかっていきます。
☆From:リグ To:ALL |
でも、ちょっと今から追いかけるのは難しそうだね。 (わたしあの辺りは罠仕掛けるの手伝ってないからどこにあるか分からないのよね。) しょうがないシオン兄ちゃんわたしの力分けるから魔法お願いね。 |
結局自分らの仕掛けた罠にかかる危険を回避するためにリグがシオンに精神力をトランスファーし、渾身のスリープクラウドをKの−1付近めがけてかけることにしました。
・・・・ですが数瞬待っても何も聞こえず、手応えも感じることが出来ず、どうやらシオンの魔法は不発に終わったようです。
☆From:リグ To:独り言 |
ありゃ、効かなかったのかな? |
☆From:アトール To:敵 |
こら、そこの弓持った奴! 残りはお前だけだぞ! おとなしく出てこい! 俺らは、別に町の衛兵にお前らを突き出すほど暇じゃないから、ここに魔法で動けなくしてる、お前らのボスみたいな奴を含めて、話を聞いたら逃がそうと思ってるからな。 だから、ここで「お前がボスを見捨てて逃げた」って話をすれば、あとでこのボスに狙われることになるぞ。 それでも、いいのか! |
シオンの態度からそれに気づいたアトールがそうはったりをかましますが、もちろん森の中から返答はありませんでした。
☆From:スレイ To:ALL |
逃げられちゃったみたいですね(^^;; 仲間を呼ばれなければいいのですが。しょうがないですね・・・でわ、こちらを片づけますか |
☆From:アトール To:ALL |
うーん、情報は多い方が良いと思ったけど、まあしょうがないな。 しっかし、今日ははったりが全然通じないなぁ(笑) |
☆From:スレイ(独り言) |
今日は・・・?いつもは通じてるんでしょうかねぇ(クスクス) |
☆From:アトール To:スレイ |
(ニヤッと笑って) 俺のカードの強さはよく見ていたろ? |
☆From:スレイ To:アトール |
へっ!?あれは全部はったりだったんですか・・・・!? ア、アトールってすごいですねぇ、全然わかりませんでした。 (心の声:人間ってのは、はったりが上手・・・っと。 ..φ(。。 )メモメモ) |
相手の事情にもよりけり、ということでしょう(^^;>はったり
でもこのパーティーにいるとスレイが非常にスイフリーなエルフになりそうで恐い(^^;;
さて冒険者の面々は未だ呆けているおぢさんを囲むように集まります。
とりあえず始めは説得するようです(^^;
☆From:スレイ To:おぢさん(山賊a) |
(トテトテ)おぢさん、そんな物騒なもの(ショートソード)をもってたら危ないですよ。 わたしがそれを預かってあげますよ(にっこり) |
☆From:おっさん To:スレイ |
・・・・・・私から剣を奪ってどうするつもりだ? わ、渡すわけにはいかん! |
おっさんは年のせいか少し意固地になっているようです(^^;
☆From:ノエル To:おじさん |
「お話し合い」するのに剣は必要ないでしょう。 (剣を渡してくれたほうが、痛い思いしなくて済むんだけど) |
☆From:おっさん To:ノエル |
話し合い?・・・・いったい何を話し合うというのだ? |
おじさんは怪訝そうな表情でノエルへとそう問い返します。
ど〜やら話し合いが出来る状況では無いみたいですね(^^;
☆From:ノエル To:おじさん |
う〜ん。みんなが仲良くできる方法・・・かなf(^_^;;; (正気に戻らないと何言ってもだめみたい(苦笑)) |
☆From:スレイ To:ALL |
ふぅ・・・、お任せします、みなさん(苦笑) こんな時には、何て言ったらいいのでしょうかねぇ。人間って難しいですね(^^;; |
任されても・・・という感じでしすかね(^^;
こ〜いう人間を説得しようと言うのはほんとに難しいでしょうし
さて、そうこうしているうちにおじさんにかかっていたコンフュージョンの魔法の効果も消えます。
おっさんは一瞬身体を身構えますが、6人に囲まれて居ては無駄な事だと悟ったようです。
そして声を荒げて、馬車の方−フェイへと叫びます。
☆From:おっさん To:フェイ |
て、てめえ、裏切りやがったのか? きたねぇぞ、昔の仲間を売りやがって! |
そう言われたフェイの方ですが視線を下へと落とし、押し黙ったままです。
☆From:スレイ To:フェイ |
・・・フェイ? |
☆From:リグ To:フェイ |
どういうこと、フェイおじさん。 |
顔を上げたフェイですが憮然とした表情でスレイを、ついでリグを見ると、小さく二度首を振ります。
諦め、というか、悲しみ、というかそのような表情を浮かべて。
☆From:ノエル To:おじさん |
(やっぱり・・・という表情とちょっと違うかも・・・という表情がいりまじりつつ) おじさん・・・なまえは?フェイさんとは昔も今も同じようにつきあっていたのかしら? |
☆From:おっさん To:ノエル&ALL |
いいか、よく聞け、間抜けな冒険者ども。 そいつは今でこそ好々爺した面してるが、ほんの10年前までは それこそギルドのメンバーとしてきたねぇことをいろいろやってたんだ。 今回だって金のために一芝居打ってくれたしな。 だが最後の最後で仲間を裏切るような真似をするたあ、ちんけな奴になったもんだ。 |
しかし強気な言葉とは裏腹におっさんの視線はせわしなく動き、かなりの汗をかいています。
どうやら虚勢以外のなにものでもないようです。
☆From:リグ To:おじさん |
お金の為ってどういうこと。 おじさん、もうちょっと詳しく教えてよ。 |
☆From:アトール To:おじさん&フェイ |
そうだな。詳しく聞かせて貰おうか。 こっちだって、命を懸けて護衛を引き受けたんだ。 ある程度、予想はしていたといえ、事と次第によっては、ただじゃおかないぜ。 (フェイの方に真剣な眼差しを向けると) フェイからも、もう少し詳しい話を聞かせてもらえるかな? |
☆From:おっさん To:ALL |
・・・・・・・ |
ただじゃおかないと聞いたおっさんが今度は押し黙ってしまいます。
しばし沈黙が続き、それを打ち破ったのはフェイでした。
☆From:フェイ To:ALL&おっさん |
・・・・・大金を手早く儲けたいのなら法を破ればいい。 麻薬しかり密輸しかり、な。だがそれにしても元手が無ければ、どうにもならん。 ならばどうすればいいか・・・・・・・一つの方法として人をさらい奴隷として売ることだ。 これなら売るつてだけあれば、元手はいらん。 だが町中で人をさらうにしても、衛視の目もありギルドの目もあり危険すぎる。 ならば、いなくなっても目立たない人間−冒険者、それも初心者を狙えば危険は少なく、また持ち物も新しいからこちらも売りやすい。 と、そう言うことだ・・・・
だが、一つ言わせてもらう・・・・ |
☆From:スレイ To:フェイ&おっさん |
(フェイに向かって)わたしはフェイを信じていますよ。あなたは、これまで一緒に旅をしてきた、大切な仲間ですかね(にこり) でも、良く分かりませんねぇ・・・。フェイもあなたも、何をしていたというのです? いえ、言い方を変えます。現在は何をしようとしていたんですか、おじさん? まさか、フェイが私たちを売り払おうとしていたとでも? (おっさんのほうをじっと見つめます) |
おっさんはスレイと、そしてフェイの顔を交互に見ているだけです。
フェイの方も一瞬口を開けかけますが、声を発するのを止めてしまいます。
☆From:ノエル To:フェイ |
お金が必要だからってなにも違法行為までしなくても・・・ そうせざるを得ないなにか特別な理由があったのでしょう? (このおじさんも原因なのかなぁ??) |
☆From:フェイ To:ノエル&ALL |
・・・その特別な理由とやらは突然湧き出てきて人を苦しめるものなんだ。 特に過去の自らの過ちが再び蘇って来たときはな。 ともかく私は金が必要になった。だから私はその男が持ってきた儲け話に乗った。 駆け出しの冒険者を偽依頼でおびき寄せ罠にはめてさらい奴隷商人に売り払う、というな・・・ |
☆From:スレイ(独り言) |
過去の過ち・・・・・・蘇る? |
☆From:ノエル To:フェイ |
そんなの・・・・本末転倒じゃないの? 過去の過ちを償うために新たな罪を犯すの? 新たな罪はまたフェイさんのこと、さらに苦しめることになるのに |
☆From:スレイ To:フェイ |
フェイ、大金が必要なのは、脅されたから?それとも、その過去の罪を償うために必要だから・・・? 罪を犯してまで、お金を手に入れなきゃならないフェイの「過去の過ち」って、いったい何なのですか? |
☆From:フェイ To:ALL |
自らが死ぬまで、いや死後も永遠に苦しむこととなっても・・・・ 救いたい者があるとはおもわんかね? 最愛の者を幸せに出来なかった男なら、せめてその忘れ形見を、と。 |
フェイはそう言って少しの間だけ目を閉じました。
そのフェイを見つめるおっさんの口元が一瞬嘲笑するように歪みましたが、フェイは気づかなかったようです。
☆From:ノエル To:フェイ |
フェイさんの過去に何があったのかなんて関係ない。大切なのは今でしょう? 過去の過ちならちゃんと謝って、それからどんなに時間がかかっても償うことはできる。 けど、愛する人のためだろうと忘れ形見のためだろうと、やりかたってものがあるでしょう。 たとえなにがあろうと、それは新たな罪を犯す理由になんてならない。 罪を重ねれば重ねるほどどんどん深みにはまっていって、結局自分の手だけじゃなくて心まで汚してしまうのよ。 |
☆From:フェイ To:ALL |
儂の手も心もとっくに汚れておるよ。ギルドにいた頃にな。 だが、その時の過ちを少しでも償えるのなら・・・・。 ・・・・こう思うとは・・・・儂も老いたようだな・・・・。(苦笑) |
☆From:アトール To:フェイ |
(しばらく黙って聞いていたが、少し怒った口調でゆっくりと) まったくだな。 自分の行いが過ちを償う事になっているかどうかも、判断できないようだと相当老いぼれたと見える。 ましてや、最愛の者のためだぁ? 自分のしたことが、ホントに愛する者のためになったかどうかよーく考えてみろ 理屈じゃねえぞ。その、愛する者が喜んだ笑顔を向けてくれるかどうかだけを考えろっ (ちょっと、興奮してしまったので気を落ち着かせて) ま、老いぼれじゃしょうがないか |
☆From:フェイ To:アトール |
(フェイは小さく首を振る) その笑顔が時には金で買えることもある・・・・。 少なくともこの話しに乗ったときはそう思ったよ。 |
☆From:スレイ To:フェイ |
お金なんてなくても、わたし達エルフは、笑顔を持ってますよ。いいえ、エルフだけじゃなくて、人間だってそのはずです。 まして、笑顔はお金で買うものじゃありませんよ。もしも、お金で買えたとしても、それは偽者です。断言できます! わたし達の気持ち一つで、手に入れられるもの、それが笑顔なんですよ(にこ) ・・・今は、笑顔はお金で買える物だとは、思っていませんよね、フェイ? |
☆From:フェイ To:スレイ |
・・・・・そうだな。 ・・・・・自分がその気になれば手に入れられるものなのかもしれん。 |
フェイは1人頷きつつそう言います
☆From:ノエル To:フェイ |
けど、フェイさんが根っからの悪党というわけじゃなくて安心したわ。 本当に私たちをどこかに売りつけるつもりなら、そのおじさんが近づいてきたときに私やスレイのこと後ろからばっさり斬りつけたってよかったんだもの (フェイを安心させるように小さくほほえむ) |
☆From:フェイ To:ノエル |
先ほどのスレイ君の言葉ではないが・・・・君たちといると楽しかったし安心もできた。 依頼人と護衛、では割り切れんものが儂の中に出来てしまったのかもしれん。 以前に君らに仕事を頼んでいたのなら・・・・ もしくはこんな事にはならなかったのかもしれんな。 |
最後は自らの心の内にたまったものを吐きだすかのように呟きます
☆From:スレイ To:フェイ |
安心できた・・・、そうですか。よかった(^^) (フェイにやさしく微笑みかけましょう) |
☆From:ノエル To:ALL |
さて・・・こっちのおじさんはどうしましょうか? |
☆From:スレイ To:おっさん |
・・・どうして欲しいですか、おぢさん(にっこり) |
いつもにこにこと陽気なスレイですが、今もまた仲間達は皆が今まで見たことのないような特上の笑みを浮かべています。
しかし彼の目に浮かぶ色は笑みではなく、おっさんを射抜くように見つめています。
☆From:おっさん To:ALL |
た、助けてくれ。 も、もう二度とこんな事はしないと誓うから。な、な? |
先ほどの威勢はどこへやら、おっさんは地面に這い蹲らんほどの勢いで命乞いをします
☆From:リグ To:アトール |
・・・・だって、どうする? |
そう仲間達へと尋ねたリグですが、まあ答えは決まっているでしょう(^^;
☆From:アトール To:ALL |
ど〜れ。 (リグとシオンに目配せをして、這い蹲ってるおっさんを左右&後ろから羽交い締めにして、無理矢理引き起こします) とりあえず、今のところ、命は助けておいてやる。 ただし、もうちょっとお話につきあって貰おうかな ノエル、ロープ持ってきてくれ。このおっさんをとりあえずグルグル巻きにしちまおう。 その後で、フェイからもうちょっと、詳しく話を聞こうか。 その、自分の罪とやらをな |
☆From:ノエル To:アトール |
はい、ロープ。私はあっちの人たち見てくるわ。 |
☆From:おっさん To:アトール&リグ&シオン |
な、何をする? う、うわ〜。やめろ〜 |
おっさんの必死の抗議もむなしく、あっと言う間にロープでぐるぐる巻きにされてしまいました(笑)
ノエルはいったん仲間達の元を離れ、敵さんcとdのもとへと行き、武器の類を隠し持ってないか調べてから、後ろ手に縛り上げキュアー・ウーンズで山賊達の怪我を直します。
気がついた彼らですが、自らの置かれた状況を即座に把握すると即座に命乞いを始めます。
この辺り山賊の山賊らしいところなのかもしれません(^^;
☆From:ノエル To:cさんとdさん |
ほら、早くたちなさい。もう何もしないから。 ひどいことしようとしたら大きなとばっちりが来るってこと、よぉ〜くわかったでしょ? あとでたっぷりしぼられてもらうわよ |
ノエルはこの2人を引き連れて仲間のもとへと戻ります。
☆From:ノエル To:冷たくなった人たち |
ごめんなさい・・・ |
途中骸となった敵に祈りを捧げながら・・・・
ノエルが戻ってくるのを待って、おっさんの尋問が始まります(^^;
☆From:アトール To:心の中で |
(どう考えても、フェイもこいつらに騙されている感じだなぁ。問題はそれをどう立証するか・・・) |
☆From:スレイ To:おっさん |
おぢさん、事の始め・・・そうですね、おぢさんと、フェイが知り合った頃のお話から聞かせてくれませんかね? |
☆From:おっさん To:ALL |
・・・・・昔一緒につるんでいた。 奴がギルドを抜けるまではな。なぁ、フェイよぉ? |
縛り上げられていてはおっさんはもしぶしぶながら答えるしかありません(^^;
☆From:フェイ To:おっさん |
・・・・・ああ、そうだ。 あの頃お互い若かったがな。 |
☆From:おっさん To:ALL&フェイ |
そのよしみでわざわざこいつが入れ込んでた昔の女が死んだことと、その女に娘がいて生活に困っていてこのままでは身売りするしかないことを教えに来てやったのさ。 だが商売に失敗してたらしく金がないというからわざわざ儲け話に乗らせてやったというのにこのざまだ。 音を仇で返すとはこのことだな、なぁこの(ぴ〜)野郎が! |
自分の言葉でヒートアップしてきたのか、先ほどの弱腰はどこへやら、そうフェイへと食ってかかります。
☆From:リグ To:おっさん |
(叔父さんの首筋にダガーを押し当てる。) ・・・おじさん、自分の立場わかってる? (声を押しつぶしてつぶやいた後、さびしそうな眼をしてフェイを見ますがすぐ視線 をはずします。) |
おっさんのヒートアップもここまで(^^;;
☆From:スレイ To:おっさん |
おぢさぁ〜ん、もう少し、落ち着いて話してくださいね。 そうしないと・・・・・・・・、ね?オオカミさんもいますしねぇ・・・・フフ、いろいろ思い付きますよねぇ。 事実だけを私達に、わかりやすく説明して下さいね〜(にっこり) |
☆From:リグ To:スレイ |
・・・・・スレイ兄ちゃん。 (ダガーをおじさんの首からはずし、スレイの服をキュッと握る。) |
☆From:おっさん To:スレイ |
今言ったとおりだ。 それよりも縄を解いてくれ。痛くてかなわん。 |
☆From:スレイ To:おっさん |
ダメです(にこり) |
だがおっさんの頼みも冒険者達に即答で断られてしまいます(^^;
☆From:リムリィ To:フェイさん |
(小首を傾げて) えっと………でも、人をさらって奴隷として売るってことはぁ、意志に関係なく身売りするのと同じですよねぇ? (もう一度小首を傾げて) 他に方法はなかったんですか?そもそも、どのくらいお金が必要なんですか?身売りするしかないほど生活に困るって、よほどのことですよね。 それに………罪を犯してまで手に入れたお金を、その人は喜んでくれるんですか? |
☆From:フェイ To:リムリィ |
・・・・たしかに人1人助けようとしてそれに倍する人間を同じ境遇に落としていい道理はないな。 冒険者に対するただならぬ感情があったとはいえ・・・・どうしようもないほど目が曇っていたのか。 金・・・少なくともその子が自立できるまで生活できるほど、と思っていた。 汚くても金は金・・・・そう思っていたよ。 |
フェイは少しの間また目をつぶります
☆From:スレイ To:フェイ |
あなたは、娘さんがお金に困っているという彼の話を、信じたのですか?しっかり、あなたの目で確かめましたか? あと、・・・・冒険者に対するただならぬ感情、っていったい・・・? 奥さんや娘さんに関わることですか? |
☆From:ノエル To:フェイ&おじさん |
その前に・・・。ほんとに好きだった人の娘さんなんていたのかしら。 (視線はおじさんへ) |
☆From:フェイ To:スレイ&ノエル&おっさん |
その子がいるのはテン・チルドレンの一都市だからな。儂の目で確かめたわけではない。 何度も念を押したが、もう一度聞くぞ。娘の話は真実なんだろうな?ブレフ |
テン・チルドレンは西方の都市国家群です。
オランからエミリア、ロマールを抜けて自由人の街道が走っていますので行けなくもありませんが、ほいほいと行けるような距離でもまたないでしょう。
☆From:ブレフ(おっさん) To:ALL |
ああ、母親が死んだ話も娘が金に困ってる話も本当さ。 なんなら自分で確かめてきたらどうだい? |
おっさんは薄ら笑いを浮かべながらそう答えます。
☆From:ノエル To:おじさん |
ふぅん・・・ じゃぁ、おじさんはどうやってその人たちのこと知ったの? |
☆From:ブレフ To:ノエル |
おいおい、ギルドって言葉をさっき言っただろうに。 縄張り内の情報ならどんな些細なことだってその日のうちに集まってくるところだ。 知りたいことを知るなんて屁でもねぇ。 |
おっさんはそう言っていやらしい笑みを浮かべます。
☆From:ノエル To:おじさん |
別におじさんにとっては知りたい情報ではなかったと思うけど。 その情報を積極的に知りたいと思っていたなら、おじさんもその女の人のこと心配していたということよね。それならテン・チルドレンからオランまでその娘さんをほったらかしにしてでてこれるはずないもの。 まずは、フェイさんのことがあろうとなかろうと、自分で何とかしようとするでしょう? ま、ギルドでは知りたいと特に思わなくても情報がどんどん入ってくるってことにしときましょうか。 それにしたって、その娘さんが困ったままにしておくというのは考えがたいわね。 だって、わざわざ何日もかけてオランまででてきて、そして帰えらなきゃならない。 その手間をかけるほど大事な親友のことなら、やっぱりまずは娘さんを助けてからこちらと連絡を取る手段を考えるはず。第一、今ここでお金を手に入れて戻ったら、もう身売りしていたと言うことだって十分あり得る話でしょう? |
☆From:ブレフ To:ノエル |
フェイはその娘と少なからぬ因縁があるかもしれねぇが俺は赤の他人なんだ。 何故頼まれもしねぇのに俺がその娘を助けてやらねばならん。 善意で、しかも只で情報を教えてやった。これだけでも十分だと思うがな。 それに金がないと言うから手っ取り早く稼げる仕事にも乗らせてやった。 こんなお人好しは見たこと無いと思うがね。 |
☆From:ノエル To:おじさん |
おじさんぐらいお人好しって言葉が似合わない人もいないと思うけど。 っていうか・・・おひとよしというわりに、その後の行動があまりにもあくどくていまいちぴんとこないのよね。 まずは娘さんを助けて、それからフェイさんに連絡してその分の費用もまとめて請求することだってできるし。 |
☆From:ブレフ To:ノエル |
返してもらえるかどうかもわからねぇのに金なんか渡せねぇよ。 現にフェイには返すあても無かったじゃねぇか。 いくらお人好しでも自分が生きてけなくなるまでのことをしようってのは馬鹿だけだ。 |
☆From:ノエル To:おじさん |
あら、お金を渡してもらえると思っていたからオランまで来たんじゃないの? 自分が生きていけなくなるほどじゃなくても当面必要な分ぐらい先払いしたって まぁ、どっちかというと、おじさんもギルドでなにか問題起こしてテン・チルドレンにいられなくなった。しかたなく出てきたものの特にあてもない。というところでフェイさんを思いだした。自分のためには何もしてくれないかもしれないが、昔の女の名前で も出せば一も二もなく金を出すだろう・・・ ところがいざオランに来てみたらフェイさんは事業に失敗、お金もない。このままでは自分も困るので下手な芝居をして金を作らせようとした。お金なんて、その娘のところに持っていくふりして自分で全部使ったってわからないだろう。フェイには確かめようがないんだから。 と、こういうふうにでもいわれた方がまだ納得できちゃうのよね。 |
おっさんはそう言われて憮然としてしまいます。
表情から察するに当たらずとも遠からず、といった感じでしょうか?
それとも図星、といった感じでしょうか?
☆From:ブレフ To:ノエル |
フェイが商売に失敗していたとが知らなかったからな。 それに顔の出せないフェイに代わってわざわざ届けてやろうと言うんだ。 少しばかり駄賃をもらっても罰は当たるまい? |
しばらくしておっさんは不自然に(笑)明るくそう言います
☆From:スレイ To:おっさん |
と、言うことで、今ノエルが言っていたことをふまえて、本当の所はどうなんですか? 正直に教えてくれれば、おぢさんの処遇も考えてあげれるんですけどねぇ・・・? (考えるだけですけど・・・ね) |
スレイはにこにこしながらさも人の良さそうな笑みを浮かべます。
すれてない、といった感じで、人情(エルフ情?)に厚いかのような印象を受けます。
☆From:おっさん To:スレイ |
本当に助けてくれるんだろうな? ・・・・・・ 娘の話も金に困ってる話も本当だ。 ま、確かにそこのお嬢ちゃんの言うようにちょいと訳ありであそこのギルドからは抜けたが、蛇の道は蛇、届けに行く手段はいくらでもある。 俺はお人好しだからな。そこの男と違って約束はやぶらねぇぞ。 |
ぺらぺらとしゃべりますがどうもとってつけたような重さのない口調ではあります
☆From:アトール To:スレイ |
スレイは、まだ人の里に出てきて間もないだろうからわからんと思うけど、 この状況下で正直に答える奴はいないよ(苦笑) そんな、ただ直接的に聞いても意味無いぞ。 |
☆From:ノエル To:おじさん |
やっぱりギルドは抜けていたのね・・・ そこまでお人好しって強調しなくても、おじさんがお人好しなのは十分わかったわよ (にっこり) |
☆From:ノエル To:フェイ |
それにね、フェイさんもフェイさんなのよ。 (表情がまた険しくなる) 人が困っているとき、一番欲しいのはお金じゃない。人の優しさよ。 誰か頼りにできる人にそばにいて欲しいの。 その娘さんだって、ほんとにいるならだけど、フェイさんが汚 いことをして手に入れたお金をもらうより、フェイさんにそばにいて支えてもらった ほうがうれしいのよ。 それも、一刻も早く・・・ね。 こんなところであくどいこと考えて油売ってる暇なんてなかったのよ。ほんとに心配しているならね。 それとも、テン・チルドレンにいたらなにかまずいことでも? |
☆From:フェイ To:ノエル |
・・・・もし君が親を亡くし天涯孤独となったとき、不意に見知らぬ人間が現れて、”実は私は君の父親かもしれない”などと言ってきたとき信じれるとおもうかね? それよりも生活できるだけのお金を渡した方がいいと思ったんだがな。 それに・・・儂はギルドを抜けた人間だ。後ろ暗いところはないとはいえ、そんな人間がそうそう姿を見せるわけにも行くまい。 |
☆From:ノエル To:フェイ |
そんなの関係ない 一番大事なのは、それが本当の父親かと言うことではなくて、自分にとって大事な人なのかってことでしょう。 それは、フェイさんが自分の行動で示すことよ。 |
☆From:アトール To:フェイ |
まったく、だから老いぼれたっていうんだよ。 自分が、同じ立場だったときの事を考えられなかったのか? 真剣に話をしてくれる人と、いきなり金を渡されるのと、どっちが疑いの眼差しを向けられると思うんだ? |
☆From:リグ To:フェイ |
みんなの言うとうりだよ、フェイさん。 お金だけで全てを解決しようとしたら、フェイさんの本当の気持ちは娘さんに伝わら ないよ。 |
☆From:フェイ To:ALL |
・・・・そうだな。 儂は過去にその子の母を捨てざるをえなかたっとはいえ捨ててしまった罪悪感から、そして拒絶されるかもしれんという恐怖から逃げていたのかもしれん。 迎えに行く、ただそれだけを決断すれば良かったのにな。 |
フェイはスレイらの方を向き直り、さらに話を続けます
☆From:フェイ To:スレイ&ALL |
さて・・・儂がなぜ冒険者を憎んでいるか、じゃったな? 君たちをだますために冒険者の宿に張り出した依頼は何年も前に実際に儂がある冒険者の宿に出した依頼だった。 報酬が少なかったせいか、駆け出しの冒険者のパーティーしか来なかったが、リーダーの男が頼もしい男に見えたので彼らに護衛をお願いした。 この間道は普段ならそれほどの危険は無いはずだからな。 だが・・・季節のせいか普段は姿を見せないはずの狼に襲われたんだ。 数は多かったが決して追い払えない訳じゃなかった。だが・・・ (フェイの拳に力が入る) あれだけ大口を叩いていた冒険者達は恐慌を来してさっさと逃げ出してしまった。 結局馬は手綱を切って逃げ、馬車は横転。馬車の荷物も散々食い荒らされてしまった。 ワインも横転の時に割れてしまったよ。 儂は儲けも信用もお得意先もいっぺんに無くしてしまった・・・・・。 |
☆From:スレイ To:フェイ |
そんなことがあったのですか。 それにしても、そういうことをする冒険者がいるんですね。 やはり、物語と現実とでは違いがありますね。みんなが、勇気をもって敵に対抗するわけじゃない…。 |
☆From:アトール To:フェイ |
それを怒るのは逆恨みも良いところだ。 冒険者の力を見抜けないあんたが、老いぼれてるって事だよ。 その時の冒険者が非力だって言うことも、俺たちがこの程度でやられるような冒険者でも無いって事も見抜けないんだから、相当の間抜けだな。 ああ、なんか、話聞いてると無性に腹が立ってきた。 |
☆From:フェイ To:アトール |
逆恨みか・・・。 まあ人を見る目が無かったのは事実かもしれんな。 そして老いたのもな。 |
少し自嘲気味にフェイはそう呟きます
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