冒険者シナリオ01 終章 幸運を運んだ者たち


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幸運を運んだ者たち(1998.09.19 UPDATE)

 オラン郊外 

幸せの運び手はフェイ、そして縛り上げられたおっさん達を連れて間道から雲 の上の街道へと抜けてオランへと向かいます。
途中何事もなくオラン郊外へとたどり着きますが、さすがにおっさん達を連れてオランへとは入れないので、まずギルドの方に連絡し、おっさんら3人を引き渡すこととします。
意外にも”ねずみ”自身が手下を何人か連れて姿を見せます。

☆From:”ねずみ” To:ALL
いや、ご苦労だったな。
・・・なるほど。リファールのギルドから抜けた男が縄張り荒らしをするとはね。
自分がどう言うことをしたかきっちり身体に教えてやらんといかんな。

さて、シオン君にアトール君。あとでギルドへと顔を出すのを忘れないでくれよ。

”ねずみ”はそう言うとおっさん達を引き連れて行ってしまいます。

☆From:ノエル To:アトール&シオン
いったいどんな話かしらね?
あまり余分なことしゃべりすぎて、フェイさんが不利にならないように気をつけてね。

 フェイの店 

おっさん達を引き渡して後、ようやくオランへとたどり着いた冒険者達はギルド組とフェイの店組に別れ、リグ達5人とフェイはオランの商業地区にある彼の店へと向かいます。
フェイは冒険者達を二階へと招き入れ、そしてしばらく姿を消します。
彼が戻ってきたとき、手には革袋が一つ持たれていました。

☆From:フェイ To:ALL
いろいろと済まなかったな。
これが報酬の後払いだ。

フェイはそう言ってリグへと革袋を渡します。

☆From:リグ To:フェイ
気にしないで、早く娘さんに会いに行ってあげてね。

☆From:フェイ To:リグ
ああ、早い時期に会いに行くよ

☆From:ノエル To:フェイ
ありがとう。
フェイさんもこの荷物早く片づけないとテン・チルドレンに向かえないわね。
アルメシアンはどうするの?

☆From:リグ To:ノエル
アルメシアンにはフェイさんをテン・チルドレンに運ぶ使命があるからここに残らな くっちゃね。

☆From:フェイ To:ALL
そうだな・・・・・。
アルメシアンには少し辛いかもしれんが、このままリファールまで行っても良いかな?

 シーフギルド 

一方別れたアトールはその足でギルドへと向かいます。
ねずみは姿を見せたアトールを、自らの部屋へと招き入れます。

☆From:ねずみ To:アトール
縄張り荒らしを捕まえるとは、お手柄だったな。
こちらとしてもいろいろ確認したいこともあるのだが・・・・
そのまえにまずこの件の君らの報告を聞こうか?

☆From:アトール To:ねずみ
でも、どうせ報告なんてするまでもなく、状況はつかんでいるんだろ?
じゃあ、お互い化かし合いをするだけ時間の無駄だ。
ポイントは、ギルドが俺たちの仕事をどう評価してくれたか?と、俺らの依頼人であるフェイの処遇を、天秤にかけるとどうなるか?
どうだろう、間違ってるかな?

☆From:ねずみ To:アトール
単刀直入でそうくるとはね。
面白い話しを聞かせてもらえると期待していたのだがな(笑)

 ではこちらも単刀直入に行こう。
シオン君といい、君といい、ギルドにとって将来有望な若者をこんなくだらないことで失いたくない。
君もギルドから追われる身にはなりたくないだろう?
だからどちらも傷つかないために一つの取引をしないかね?
私はこの件に関してフェイと君らのことを不問とすること、そして君らは荒らしの首にかけられた報酬の放棄。
少し君らに分がいいような気もするが、それでこの天秤は釣り合うこととしよう。
私としてはこれが最大限の譲歩だ。さて・・・・どうするかね?

☆From:アトール To:ねずみ
なるほど、俺たちにとっても悪すぎる条件じゃないな。
まあ、ちょっと天秤が俺らの方に傾いてる気もしないではないけどね
知り合った依頼人が、どこぞに消されてしまうのは、冒険者としては
心苦しいものがあるから、その天秤のバランスはそれで良しとするか。

☆From:ねずみ To:アトール
しかし荒らしを捕まえた事実はさすがにもう消すことはできん。
このまま目に見える報酬を出さなければ、他のメンバーにも示しがつかん。 信賞必罰は組織の秩序を守る上で必要なのでね。
逆に報酬が出てないことに対して疑いをもつ者も現れるかもしれん。
そこで君とシオン君に500ガメルづつ出そう。 報酬は1人500ガメル出た、ということにしてな。

☆From:アトール To:ねずみ
くれるものはありがたく、頂いときましょ(^^;)
捕まえたという、報酬としてね。

☆From:ねずみ To:アトール
毎度毎度こう言う取引があると思わないでくれよ。
次は有無を言わさず・・・・
(親指で首をかき切る仕草をする)
・・・と、なるかもしれんしな(笑)

ま、なんにせよご苦労だった。

☆From:アトール To:ねずみ
いえいえ、どういたしまして・・・・・
今後とも、何か良い話があったら、お互い助け合っていきましょ
じゃあ、また来るわ。

そう言って立ち去るアトールを何故か微笑しながら見送るねずみであった。

 銀の網亭への途上 

フェイを店まで送り、盗賊ギルドへと顔を出し、ようやく一段落した冒険者達は冒険者の宿、銀の網亭へと向かいます

☆From:アトール To:all
・・・・てなわけで、ギルドの方はフェイを不問してくれるとさ。
これは、ギルドのメンバー分ということで、シオンと俺に500づつ
くれた報酬だとさ。リーダーに預けとくから、後でフェイにもらった
分も含めてみんなで分配しようぜ。
(1000ガメルの入った袋をリグに渡す)

☆From:スレイ To:ALL
「幸運の運び手」の最初の仕事はこれで終わりですね〜。
わたし達は、フェイに幸運を運んであげることが出来たでしょうかねぇ?

☆From:アトール To:スレイ
それは、間違いないだろう。
なんせ、盗賊ギルドから今回出るはずだった報酬は1万ガメル(大嘘)との
ことだから、それだけ価値のある仕事だったということだろ(笑)

☆From:スレイ To:ALL
なるほどね。(笑) でわ、次の幸運を運びに行くとしましょうか?
何てったって、わたし達は「幸運の運び手」ですからねっ♪(^^)

☆From:ノエル To:スレイ
くすくす
じゃぁ、さっそく依頼の紙が張ってあるか見に行ってみる?

☆From:スレイ To:ノエル&ALL
ははは、そんなに慌てなくてもいいですよぉ〜、ノエル。今日ぐらいは自分達に 幸運を運んであげましょう。
だ・か・ら、冒険者のお約束、酒盛りをしましょうね!! うんうん、 これぞ冒険者(笑)

☆From:リグ To:スレイ
スレイ兄ちゃん、上手いこと言う

☆From:ノエル To:スレイ
じゃぁそうしましょ(笑)

☆From:リムリィ To:スレイさん
(くすくす)
 飲み過ぎてせっかくの報酬が全部無くなっちゃったとかいうのはダメですよ(^^)

☆From:アトール To:all
いや、それについては、俺にちょっと考えがある(^^;)
いいか、報告が終わった後、こうやって、みんなでこういう眼差しをしてだ な・・・ ・
(みんなに、期待の眼差しの演技指導をする(笑))

☆From:ノエル To:アトール
えーと・・・
こんな感じかなぁ〜
(期待のまなざしというよりは百面相である(笑))

☆From:スレイ To:ノエル&ALL
ノエル、変な顔・・・・・(^^;; うーん、こんな感じかな・・・・・・・・・・・・・ウニョ
(もちろん自分の顔も変なのに気づいていない^^;;)
どうでしょ、アトール?(にかぁ)

☆From:リグ To:アトール
わかった。お父さんにおねだりする時の顔でしょ。
うるうる・・・。

端から見てると怪しい集団かも(笑)

 銀の網亭 

さて銀の網亭に戻った冒険者達はおやじへと事の顛末を報告します。

☆From:親父 To:ALL
・・・・・・・・(冒険者の報告を黙って聞いている)
ふむ、そうか、そいつは災難だったな。
しばらく仕事の依頼が無かったが、フェイにそんなことがあったとはなぁ。
調べが不足だったか。

ここで親父は冒険者達の期待を込めた目というか表情に気づいて苦笑します

☆From:親父 To:ALL
分かった。
お詫びと祝いの意味も込めて今日の酒代は俺が持とう。

☆From:アトール To:all
やりぃ!
(みんなの方を向いて、ウインク)

☆From:ノエル To:リムリィ
くすっ
どうやら、どんなに飲み過ぎても報酬がなくなる心配いらなさそうよ。

☆From:スレイ To:ALL
うーん、アトールってこういうのがうまいですねぇ。

☆From:リグ To:ALL
ほーんと、感謝しなくっちゃ。

☆From:アトール To:all
よーし、じゃあ飲むかぁ
親父、エールだエール、特大ジョッキでな!

どうやら宿の親父の顔が青ざめそうですね(笑)

・・・・翌朝
フェイの店には臨時休業の札がかかっていました。
そして数ヶ月後にはフェイの店は何処からか雇った看板娘のおかげで大繁盛となるのですが・・・
まあまたそれは別の機会にでもお話ししましょう。

この冒険談はこれでおしまいです。
さてさて幸運の運び手は次はどこへ幸運を運んでいくのでしょう?

The Fortune Carriers First story
"What Adventurer's Occupation is hardness!?"
fin・・・・


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シナリオ担当GM:gimlet@mars.dti.ne.jp