■全ては始まった、いつか終る為に・・・ |
「お母さま。どう、うまくいってた?」 「ええ、ありがとう。今度の賭けは私の勝ち。あなたのおかげよ」
屋敷にはすでに人が戻ってきている。使用人達は、一時的に執事から暇を出されただけだったから。 「また、新しい執事を雇うんでしょ?」 ミリアが布団から顔だけだして、髪を解かしている夜着姿の母親に尋ねる。
「そうねぇ。でもやり手の執事は雇えても、あのような面白い執事はまず無理でしょうねぇ」
ミルアの答えに少し残念そうに、ミリアが溜め息を吐く。
「そのうち、またあのお兄ちゃん達と遊べるといいなぁ」 静かに微笑みながらミリアの頭をなでる。ミリアは嬉しそうに母親を見る。
「さぁ、神様へのお祈りをしてもう休みましょう」 そして二人はベッド中で静かに祈りの言葉を呟く。
・・・全てを手の中に収めし偉大な神・・・ ・・・・・・我らに加護あらんことを・・・・ ジョーカー
〜 The End 〜 |